瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」の1期生・薮下楓は今年4月、グループからの卒業を発表した。同期の矢野帆夏を対談相手に迎えたインタビュー最終回のテーマは、「今だから聞きたいこと・伝えたいこと」。課外活動ユニット「MiKER!」のリーダーを務める薮下が矢野に託した思い、将来を語り合った仲である矢野だからこそ聞ける卒業理由やファンの存在の大きさなど、お互いの心が自然と共鳴した。（取材・文＝小田智史）

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――今年3月に卒業した田中皓子さんは、グループの新たなお姉さん役に矢野さんを指名していました。薮下さんはそばにいて、矢野さんの“自覚”を肌で感じますか？

薮下楓（以下、薮下）「感じますね」

矢野帆夏（以下、矢野）「本当？　感じるん？」

薮下「ほのたん（矢野）はちゃんとお姉さんをしてるなと思う」

矢野「えー！　意外」

薮下「1期生の年下メンバーに対する接し方とか、いろんな子の話を聞いてあげたり、2期研究生への思いだったり、お姉さんだなと思う。自分では意識しているの？」

矢野「うーん。（21歳と）年齢的に上のほうだからね」

薮下「年下・後輩メンバーに懐かれやすい気はする。『ほのたんさーん』って話しかけていいんだなと、たぶん2期研究生は思うんじゃないかな。そういうオーラみたいのがある」

矢野「こっこ（田中皓子）もふうちゃんも、すごくしっかりしているし、私にとっては自分の悩みとか弱いところを見せられる存在だった。そういうメンバーが卒業となったら、自然としっかりしなきゃって。逆に、『これから誰に甘えればいいのかな』とも思う。私、どうしたらいいかな？（笑）」

薮下「大丈夫、いつでも連絡してきて！」

――田中皓子さんを慕っていた1期生の峯吉愛梨沙さん、ドラフト3期生の中村舞さんは、矢野さんから優しく言葉をかけてもらったとSHOWROOMで明かしていました。

矢野「こっこはありちゃん（峯吉）、舞ちゃんのことをすごくかわいがっていたし、2人にとってすごく大きな存在だったと思います。ポカンと空いてしまうのかなって感じて、『私でよければ』みたいな。『私についてこい！』みたいなタイプではないので、そばにいてあげることしかできないけどって感じです」

薮下「カッコいい！　お姉さんというか、もうイケメンだね（笑）」