ハロプロ研修生「公開実力診断テスト」開催 豫風瑠乃、ベストパフォーマンス賞に涙

ハロプロ研修生による恒例の公演「Hello! Project 研修生発表会2021 ~春の公開実力診断テスト~」が、29日に横浜・ランドマークホールから無観客・生中継配信で行われた。

Hello!Project研修生発表会2021~春の公開実力診断テスト~が開催
Hello!Project研修生発表会2021~春の公開実力診断テスト~が開催

横浜・ランドマークホールから無観客・生中継配信

 ハロプロ研修生による恒例の公演「Hello! Project 研修生発表会2021 ~春の公開実力診断テスト~」が、29日に横浜・ランドマークホールから無観客・生中継配信で行われた。

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 本公演は3日に中野サンプラザで開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令を受けて、配信での実施となったものだ。ハロプロ研修生にとってこの公開実力診断テストがデビューのきっかけになることも少なくない重要なイベントなっている。

 披露順は抽選で決定し、歌唱楽曲および衣装は各研修生によるセルフプロデュース。審査はゲスト審査員の宮本佳林に加え、ハロプロ研修生の成長にさまざまな角度から携わってきたまこと、上野まり子(歌唱指導)、みつばちまき(ダンス指導)、橋本慎(レコーディングディレクター)の4人が務めた。

 3ブロックにおよぶ実力診断パートの第1ブロック、トップバッターとなったのはこれが初の実力診断テストとなる有澤一華。モーニング娘。「SONGS」で思い切った大胆なパフォーマンスで臨んだ。また、広本瑠璃は白いマントに身を包んだ姿で登場。アンジュルム「ドンデンガエシ」のイントロ直後にマントを投げ、ポニーテールや衣装のフリルで活動量の多さを見せる小技をきかせた。村越彩菜はアンジュルム「次々続々」でラップやせりふの表現に挑戦。「常に16ビートを感じた。まさにハロプロ」とまことが評するリズム感を意識していた。

 西﨑美空は、モーニング娘。「愛して 愛して 後一分」で日頃の“はっちゃけキャラ”から一転したタイトドレスとヒール姿に。歌唱や動きでのセクシーな見せ方にこだわった。平山遊季は田中れいな「Rock の定義」でストレートなロックパフォーマンスに挑戦。「その声は武器になる」と橋本が評した強さを感じさせる歌唱で存在感を放った。

 例年のGW開催より開催日まで日数があったこともあり、研修生たちのパフォーマンスは平均的に高レベルなものに。第2ブロックは江端妃咲によるBerryz工房「VERY BEAUTY」からスタート。ワンピースに身を包み、高音がハードルになる楽曲をみごと歌い上げて総合的な成長を見せた。続く植村葉純は、Berryz工房「大人なのよ!」でリズム取りの難しいダンスをしっかりと捉える。講評パートで審査員の上野が植村について昨年9月からの取り組みがあったと感慨深く振り返った。

 小野田華凜はモーニング娘。「Do it! Now」で強弱を意識し、歌唱力の向上ぶりがはっきりと現れた形になった。宮本が研修生らと行なっている交換日記の中で、小野田は縄跳びでの体力づくりを明かしている。松原ユリヤはモーニング娘。’18「Are you Happy?」で、課題であった感情表現に挑み情熱的なパフォーマンスを見せた。橋田歩果は、Buono!「Kiss!Kiss!Kiss!」でラブリーに振り切った衣装姿で登場。前回の実力診断で動きが小さくなってしまったことを踏まえ、今回はオリジナルの振り付けをプラスするなどして盛り上げた。

 第3ブロックでは北原ももが藤本美貴「ブギートレイン’03」で水色のミニドレスと軽快な動きでオーラを放つ。今回は特に配信を意識してカメラアピールを研究したとのことで、見えない部分での努力が実った。続く中山夏月姫は、High-King「記憶の迷路」で日頃の活発な姿からは意外な清楚さを表現。歌唱も安定感を感じさせつつ聴かせる内容となった。

 さらに、今回が初の実力診断となる石山咲良はJuice=Juice「Magic of Love」を披露。楽曲の難しさをひとつひとつクリアしながらフレッシュさも感じさせた。実力診断のラストは豫風瑠乃によるJuice=Juice「この世界は捨てたもんじゃない」。何度も厳選したというドレスに優しい歌声を生かし、高低レンジの広い曲を感情表現も含め繊細な部分まで表現してみせた。

 その後はパフォーマンスブロックへ。今年は審査員として参加した宮本がステージにも立ち、ソロ曲「若者ブランド」「どうして僕らにはやる気がないのか」で先輩の貫禄ともいえるステージを見せつけた。さらに、研修生も笑顔全開のパフォーマンスを披露した。

 集計結果発表では、3位までの獲得票数を公開。3位には“元気にしてくれましたで賞”を獲得した北原の名前が発表された。さらに2位と1位の票数が拮抗したことから今年は急きょ「準ベストパフォーマンス賞」が決定。こちらには中山が選出された。

 そして、票数1位の「ベストパフォーマンス賞」に選ばれたのは、豫風。発表役を務めた宮本から「曲の難しさを乗り越えて、楽曲に愛情をもって挑戦してくれた結果だと思います」というコメントが寄せられた。豫風は、名前が呼ばれると驚きながらも感極まった様子を見せ、「ここまでみんなの名前が呼ばれていって、自分のパフォーマンスを頭の中で反省していたんですけど、ベストパフォーマンス賞に選ばれてうれしいです」と涙を浮かべながら語った。

【受賞一覧】
〇ベストパフォーマンス賞
豫風瑠乃「この世界は捨てたもんじゃない」 1079票

〇準ベストパフォーマンス賞
中山夏月姫「記憶の迷路」 945票

〇上野まり子 歌唱賞
広本瑠璃「ドンデンガエシ」
小野田華凜「Do it! Now」

〇みつばちまきダンス賞
植村葉純「大人なのよ!」

〇ディレクター賞
有澤一華「SONGS」

〇宮本佳林賞
江端妃咲「VERY BEAUTY」

〇“元気にしてくれましたで賞”(まこと賞)
北原もも「ブギートレイン’03」

次のページへ (2/2) 【写真】ベストパフォーマンス賞を受賞した豫風瑠乃の熱唱シーン
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