「いだてん」に新風…黒島結菜が“女子スポーツ”にかける思い

NHK大河ドラマ「いだてん」に出演している女優の黒島結菜(22)がインタビューに応じた。第21回(6月2日放送)から登場した黒島が演じるのは、東京府立第二高等女学校の生徒、村田富江役だ。

「いだてん」【写真提供:NHK】
「いだてん」【写真提供:NHK】

インタビュー 女子生徒たちの“ボス的な存在”村田富江役で出演

 NHK大河ドラマ「いだてん」に出演している女優の黒島結菜(22)がインタビューに応じた。第21回(6月2日放送)から登場した黒島が演じるのは、東京府立第二高等女学校の生徒、村田富江役。主演の中村勘九郎が演じる金栗四三先生に立ち向かっていく女子生徒たちの“ボス的な存在”だ。ドラマの中では、走ったり、やり投げをしたり、テニスをやったり、様々なスポーツにも挑戦している。当時(1900年代前半)は、女子スポーツがまだ一般的ではなかった時代。どんな思いで役柄に挑んだのか。その思いを聞いた。

――番組では、四三が東京府立第二高等女学校に赴任し、女子生徒たちにスポーツの素晴らしさを教えています。

「女子スポーツの始まりという意味で、どういう風に女子たちが変化して、スポーツの楽しさに気付いて、四三さんがどういう風に広めていったかが見所になってきます。一気に『いだてん』に女子が増えて、今までと違う雰囲気になっているのではないかと思います。見ていて楽しい気持ちになってくれたら、うれしいです」

――女子スポーツが一般的ではなかった時代です。

「当時、運動なんて女の子がやるものではない、結婚してお嫁にいくのがいい、という昔ながらの固い考え方があったかと思います。“美人”のとらえ方も違っています。裁縫ができて、お料理ができて、いい奥さん、いいお嫁さんになるのが一番美しいという考え方があった。でも、四三さんの『体を動かしているのが美人だ』というセリフを聞いて、私自身、その思いが胸に響きました」

――やり投げのシーンもありますが、実際にやってみていかがでしたか。

「練習で投げた時に意外と飛んだんですよ。長い棒を投げるのは初めてだったんですが、『次はもっと遠くまで飛ぶかもしれない』と思って、やっていたらだんだん楽しくなってきた。やり投げもテニスも『どんどん上手になりたい』と上を目指したくなりました」

「いだてん」【写真提供:NHK】
「いだてん」【写真提供:NHK】

――テニスをやるところでは、「くそったれ」と激しい言葉を叫ぶシーンもあります。

「台本を読んだ時に、本当にこんなこと言うのかと思いました。役の設定では、お父さんが医者で、その娘というお嬢様。礼儀正しい娘かと思っていたのですが、なんか色々たまっているんだなと思いました。『くそったれ』というシーンでは、お芝居をしながら、『本当に大丈夫かな』と思って、監督にも相談したら、監督から『もっともっと』と求められました。『ウォー』とか、『オリャー』とか声を出してやると、体ものってきて、腹の底から声を出すことは大事なんだなと思いました。やっていて、気持ちがよくて、すがすがしかったです」

――お父さん(板尾創路)とかけっこするシーンもあります。

「走ることは自信があり、好きでしたので、一生懸命に走りました。娘として負けてられない気持ちもありました。複雑な心境なシーンでの撮影でしたが、現場に一体感がありました」

――何回くらい走ったのでしょうか。

「テストを含めると、10回くらい走りました。寒いから足を出してやるのは厳しかったですが、四三さんが寒いから氷嚢にお湯をいれて、『こうやれば、暖かいよ』と優しくしてくれました。中村勘九郎さんの優しさを感じることができた現場でした」

――撮影に入る前に、どのようなトレーニングをしたのでしょうか。

「テニスの練習は、撮影の1か月くらい前から、週に1回のペースでやっていました。走ると言っても、その時代の走り方があるので、それに基づいて教えてもらったりしました。やり投げや棒高跳びの練習など、短い期間に色々なことをやりました」

――もともと、スポーツは好きだったのでしょうか

「中学生までバドミントンをやっていました。ただ、撮影でテニスをやる時は、バドミントンのようにならないように、両手を使ったテニスの構えや見せ方を教えてもらいました」

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