竹野内豊、15年ぶりの共演の石田ゆり子に「心救われた」 緊迫した現場を明るく照らす

俳優の竹野内豊が13日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われたWOWOWの連続ドラマW東野圭吾「さまよう刃」(15日スタート、毎週土曜午後10時)の完成報告会に出席した。

ドラマ「さまよう刃」の完成報告会に出席した左から片山慎三監督、主演の竹野内豊、石田ゆり子、三浦貴大=東京・丸の内【写真:ENCOUNT編集部】
ドラマ「さまよう刃」の完成報告会に出席した左から片山慎三監督、主演の竹野内豊、石田ゆり子、三浦貴大=東京・丸の内【写真:ENCOUNT編集部】

170万部を突破した東野圭吾原作のベストセラーのドラマ化 少年犯罪を描いた問題作

 俳優の竹野内豊が13日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われたWOWOWの連続ドラマW東野圭吾「さまよう刃」(15日スタート、毎週土曜午後10時)の完成報告会に出席した。

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 170万部を突破した作家・東野圭吾原作のベストセラーのドラマ化。妻の死後、1人娘を殺された父親・長峰重樹の復しゅうを描く。素性を隠して主犯格の少年を追う父親を演じた竹野内はコロナ禍で撮影や放送が延びたことを明かし、「ようやく皆さんにお届けできます。素晴らしい作品になっています」とPRした。同原作は2009年に映画化されており、竹野内は逃亡する長峰を追う刑事を演じた。

 少年犯罪を扱った重いストーリーであることには「台本を読んで、自分だったらどうするか深く考えさせられた。あまり自分は役を引きずったりはしないのですが、今回は家に帰ってもかなり重たいシーンのときは2日間くらい、ヘビーな気持ちが抜けなくて私生活が苦しいときが正直ありました」と明かした。

 正体を知りつつも手を差し伸べる木島和佳子を演じた女優・石田ゆり子は竹野内と15年ぶりの共演。竹野内は「こういった内容の作品だったので、緊迫した撮影現場でもありましたが、ゆり子さんが現場に来ると、スタッフがみんな和む。すごく明るくしてくれるので私自身もゆり子さんと一緒に現場の空気を共有できて心が救われました」と笑顔を見せた。

 一方、09年公開の映画版で竹野内が演じた若手刑事・織部役に挑んだ俳優の三浦貴大は「公開当時、映画版を拝見しましたが、今回は見返せなかったですね。芝居も引っ張られるし、緊張もする。うまく現場にいられないな、と」と自身の演技を追求した。

 ストーリーにからめて決断に迷ったときの解決法を聞かれると竹野内は「最近、アイスクリームのCMで今日のアイス何にしようかという部長役とか、悩みまくって判決を出す裁判長の役をやっているせいか、非常に悩む男というイメージがあると思う」と苦笑しつつ、「若いときは悩んで決断に対して1歩遅れてしまうことがあったが、今は意外と直感タイプ。感覚人間なんで、問題解決にそんなに時間かからないと思っています。最終的には直感で決めてます」と“悩む男”のイメージ返上をユーモラスに訴えた。

 石田も「私もそんなに優柔不断ではない。決めるときはあれこれ悩まない。ほしいものはほしい、みたいなところがある。悩んでいるうちに運が逃げていくと思っているので、あんまり悩まないです」。三浦も「ぼくもあまり悩まない。基本的にどっちでもよくて。雑なほうです」と笑わせた。

 同ドラマはWOWOWプライム&WOWOWオンデマンドで放送、配信される。第1話は無料放送。全6話。監督は片山慎三氏。

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