みんなが復活を待っている 猪木氏の“人生ゲーム”は文字通り「一寸先はハプニング」だった【連載vol.39】

熱烈な猪木信者が制作? 伝説のゲームとは

 そんな猪木氏を主人公にした人生ゲームがある。2002年に発売され、「闘魂伝承」「俺に人生を賭けろ!」「元気があれば何でも出来る!」と、猪木氏らしさが全開のキャッチコピーが並んでいる。

 実際、路上襲撃、謎の白覆面男など「プロレスラー」アントニオ猪木の数々の出来事だけでなく「政治家」や「実業家」、また個人・猪木寛至氏としてのほろ苦い事件も、そのままボードやカードにプリントされている。熱烈な猪木信者が制作したのだろうか。

「出る前に負けることを考えるバカがいるかよ」「最後まで見栄を張らせてくだい」「俺だって生身の人間だ!」など名言、「沖縄で牧場経営」「マテ茶輸入販売事業」「新世代発電機の開発に着手」「ジャングル再生に出資」など、成功した事例はもとより、失敗した事業まで、赤裸々に登場する。

 カルタ取りの要領の「ビンタマッチ」や「腕立て10回」というマスもあり、プロレスファンなら盛り上がること間違いない。

 心に響く名言に、名勝負がよみがえり胸が熱くなったり「ああ、こんなこともあった」「そうだった」と、クスッと笑ったりホロリとしたり。ジェットコースターのような人生ゲームは過激に面白い。

 メインボードの他に「INOKI ISLAND」ボードも用意されている。猪木氏の人生を疑似体験した気分になり、迷わず楽しめる。現在は販売していないようだが「面白そう!是非プレイしてみたい」という選手もおり、再販を希望する声も多い。

 猪木氏の復活を皆が待っている。心の底からの「元気ですかー!?」の声を早く聞きたい。

次のページへ (3/3) 【写真】熱烈な猪木信者が制作? 闘魂イズムが爆発する猪木版人生ゲーム、実際の写真
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください