キラメイブルー・水石亜飛夢、ひとり親家庭を支援する理由「僕もヒーローに救われてきた」

「僕の先にいるご家庭やお子さんたちの元気や笑顔をイメージしてくれればうれしい」と語る水石【写真:荒川祐史】
「僕の先にいるご家庭やお子さんたちの元気や笑顔をイメージしてくれればうれしい」と語る水石【写真:荒川祐史】

当初の目標であった300万円を達成。ネクストゴールに700万円を設定し、大阪での支援も目指す。

――テレビシリーズが終了し、現在はヒーローショーやライブツアーの最中かと思います。水石さんたち“リアル”ヒーローを目にする子どもたちの反応を教えてください。

「本当に、なんだか不思議な顔をしているんです。『マジでいるんだ』って(笑) すごくキラキラしています。心の底から楽しんでくれているのが伝わってくるし、ここが現実なのか夢なのか分かっていないみたいな、不思議な表情を浮かべている子が多いです」

――水石さんも、子どもたちと同じようにヒーローに憧れていた時期があったのでしょうか。

「僕はどっぷりハマっていましたね。ウルトラマンも仮面ライダーも戦隊も全部通ってきました。今でも実家には戦隊や仮面ライダーの人形やおもちゃがたくさんあります。僕の両親は自営業で、共働き。兄もお店を手伝ったりしていたので、隣のおばあちゃんの家で幼少期は過ごすことが多かったんです。そんなときにもヒーローのおもちゃで、1人遊びでも心を躍らせていました。昔の僕みたいな子もきっといるんだろうなとステージ上で思いましたね(笑)

 こうやって、僕が昔ヒーローに救われて、ヒーローを志したように、今のお子さんにも『ヒーローって本当にいるんだな』『僕もなりたいな』と思ってもらえたらうれしいです」

――4月4日にプロジェクトがスタートして、すぐに目標の300万円を達成。ネクストゴールを700万円に設定し、東京だけではなく大阪の家庭にも支援の輪を広げようとされています。周囲の皆さんの反応はいかがですか。

「このプロジェクトを発表するまで2か月間ずっと動いてきて、クラウドファンディングでは初速がすごく大事と聞いていたので、スタートした時はずっとソワソワしながら見守っていました。でも、目に分かるくらいの勢いだったので、単純にびっくりしました。

 支援してくださった方からの応援コメントでも、皆さんが温かくて真摯(しんし)なコメントをたくさんお寄せくださったので、安心しました。まずは無事に達成できてよかったです。今は(クラウドファンディングでは)中だるみ期というそうなのですが中だるんでいないんですよね。日に日に伸びていて、皆さんがこのプロジェクトを見つけてくださって、賛同してくださっている。ありがとうございますという気持ちでいっぱいです」

――水石さんが、このプロジェクトで一番伝えたい思いは何でしょうか。

「皆さんは僕に対して『頑張って』という気持ちで支援活動にご尽力くださっていて、それはもちろんうれしいのですが、支援が届くのは本当は僕ではなく、その先にいるご家庭やお子さんたち。僕のその先の皆さんの笑顔だったり、元気をイメージしてくれればよりうれしいなと思っています。

 賛同してご支援くださった方はこのプロジェクトの一員であると考えています。支援していただきさらに、皆さんの周りの方にもお声かけいただいて、広げていただきたいですし、この輪をこれからもどんどん広げて、少しでも多くのお子さん、ご家庭に、ご飯とキラメきを届けることができたらいいなと思っています!」

□水石亜飛夢(みずいし・あとむ)1996年1月1日、神奈川県出身。趣味は料理と殺陣(若駒流)で、特技は剣道(初段)。ミュージカル「テニスの王子様」で役者デビュー後、映画「鋼の錬金術師」やドラマ「あなたの番です。」などに出演。2020年3月から放送された戦隊シリーズ「魔進戦隊キラメイジャー」でキラメイブルー/押切時雨を演じ、話題を集めた。

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