女優の桜井ユキ（34）がParaviオリジナルストーリー「リコハイ！！」（Paraviで独占配信中）に主演する。北川景子&永山瑛太共演の4月期TBS金曜ドラマ「リコカツ」の“アナザー・ストーリー”。連ドラと同じマンションのひとつ上の部屋を舞台に、夫との離婚危機をきっかけに、年下イケメン、健太（黒羽麻璃央）とのちょっぴりエッチでキケンな同居生活が始まるというオトナの赤裸々ラブストーリーだ。（取材・文＝平辻哲也）

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　初主演映画「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY-リミット・オブ・スリーピング ビューティ-」では現実と妄想の間で苦悶する無名の女優、松坂桃李主演の「娼年」では主人公の体を買う客、ほかにも、ワケありシングルマザー、体を売って身を立てる元看護師……。映画で闇を抱えた役を数多く演じてきた桜井。今回は、離婚を機にハイになり、年下のイケメンと同居するヒロイン・宇治田希恵を演じる。

「年下とラブラブするんだと思いました（笑）。黒羽さんは27歳。私は、パンチが強めの作品や、喜怒哀楽を抑えた作品が多く、“ザッツ、恋愛をします！”というような作品はあまりなかったんです。しかも、お相手は年下。すごく心地が良かったです。日々が新鮮で、楽しかったですし、新境地という感じがしました。希恵は気が強いというか、キリッとしている部分もあるんですけど、誰よりも繊細。年下の健太といることで、感化されて、ナチュラルな自分に戻っていく行程もかわいらしく、すごく好きになりました。人と接するとき、自分を強く見せようとするっていうところは共通点としてあるかもしれない」

　確かに、これまでのイメージを覆すキャラのようだ。役作りに違いはあったのか。「これまでの役は、自分の中の見たくない部分を引っ張り出していくみたいなことがあって、最初は苦しかったのですが、経験を積み重ねていくうちに次第に楽になっていきました。今回は自分にはない、未知のものをつかみにいくような感覚かなと思ったんですけど、今までと同じように自分の中から取っていく感覚がありました。役としても新しいですし、自分の内面としても新しい発見がありました。私には、こういうテンションで誰かと会話する時間が楽しんだ、と思える瞬間が何度もあったんです」

　希恵は元建築会社勤務。29歳の時、婚活サイトで知り合った差しさわりのない男・崇と結婚し、専業主婦に。不妊治療中だが、セックスレスの夫の不倫が発覚し、離婚の危機に陥る。普段は真面目で勤勉な性格だが、一度タガが外れると振り切れてしまうという性格なのだが……。

「テンション高く言うセリフがあって、そのテンションを維持したり、絶妙なバランスを取るのは大変。でも、4人の登場人物がどういう生活を送られているのかが、きちんとイメージできる脚本でした。ポジティブな意味で、現場へ行ったら、どうにかなるかなと思うことが出来ました」