藤井フミヤ、チェッカーズ歌う全国ツアーを再開「ずっと君に会いたかった」声出せない観客励ます

全国ツアーは7月のパシフィコ横浜国立大ホールまで続く
全国ツアーは7月のパシフィコ横浜国立大ホールまで続く

クライマックスで起きた“神様のいたずら“

 いよいよ本編最後の曲に差し掛かり「ワンモア!ラストソング!」のかけ声でチェッカーズ83年のデビュー曲「ギザギザハートの子守唄」のイントロが…。ところが「ギタートラブル!」とフミヤが叫び、すぐに演奏が止まった。真壁のギターの音が出ない。ドラマチックな最後のシーンで起きた“神様のいたずら“だったが、フミヤはそれを楽しんでいる様子で、大きな拍手が鳴り止まない。

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 すぐに復旧して「ワン!ツー!スリー!」先ほどよりも大きなかけ声で再び演奏。この日一番の盛り上がりで本編を終えた。

 アンコールの手拍子が一段と大きく鳴り響くなか、フミヤが再びステージに戻り、「デビューして38年ですよ。あの頃みなさんはどうやって恋愛してましたか? 手紙? 電話?“ダイヤル回す”って、ダイヤルはもう死語だもんね。あの頃、ポニーテールにしてリボンで結んでいた…リボン経験ある人?(観客が手を振る)80年代(笑)。髪にリボン結ぶんだからね、なんて可愛い時代だろう…今でも可愛いよ!」本来なら黄色い歓声が上がるところだが、観客は大きな拍手で返した。

 ここでチェッカーズの代表曲のイントロが流れると「歌いたいだろうね…ダメ。心の声を聞かせてください」と呼びかけ「涙のリクエスト」(84年)を歌った。

「今回コロナになってYouTubeで“なみリク”(=涙のリクエスト)を歌ったらみんなのリアクションがあまりにもあったんで、芹澤(廣明)先生に『歌っていいですか?』と聞いたら『歌いなさい』って」。「もうすぐ還暦なんで逆にチェッカーズが似合うような感じになってきたよ」のフミヤの言葉に割れんばかりの拍手が起きた。

 アンコール最後は「言葉しかない Love Song」(19年)、「エンジェル」(94年)で締めた。

「今日はどうもありがとうございました。“The End”ですけど“To be continued”ということで。またお会いしましょう」そう言って最後は「また一緒に遊ぼうぜ!」の掛け声で一本締め。フミヤがステージを去ってもしばらく拍手は鳴り止まなかった。

 フミヤは以前インタビューで「毎年“普通”にツアーをやっていたわけですが、その“普通”がいかに幸せなのかって。しみじみ思いますね」とコロナ禍の経験を通して、改めてステージで歌うことへの尊さを語っていた。

 きっと観客も「生の感動」「心の盛り上がり」を再確認した一夜だったであろう。

「ACTION」ツアーは、この後全国を回り、最終日となる7月10日パシフィコ横浜国立大ホールまで続く。

□藤井フミヤ 1962年7月11日、福岡県生まれ。83年、チェッカーズとしてデビュー。93年以降、ソロアーティストとして活動。ミリオンセラーとなった「TRUE LOVE」や「Another Orion」などは、幅広い世代から長く親しまれ続けている。全国ツアー「藤井フミヤ コンサートツアー 2020-2021 “ACTION”」開催中。また3月に放送され大好評だった特番「激レア! 藤井フミヤ ギザギザハートからTRUE LOVE!」の再放送が5月15日NHK総合で決定。

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藤井フミヤ
公式サイト:https://www.fumiyafujii.net/
YouTube
URL:https://www.youtube.com/channel/UCcIm-YLtzgsZFLFr36oQzDA

「激レア! 藤井フミヤ ギザギザハートからTRUE LOVE!」
放送:NHK総合
放送日程:5月15日(土)午後11時50分~
URL:https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=28508

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