東出昌大「どう生きていくかを考える機会に…」 ボクサー役で新境地、8か月に及ぶ肉体改造も

映画「BLUE/ブルー」【写真:(C)2021「BLUE/ブルー」製作委員会】
映画「BLUE/ブルー」【写真:(C)2021「BLUE/ブルー」製作委員会】

いろいろなボクサー、トレーナーとの出会い「貧乏を苦としない生き方もあるんだ」

 撮影は2019年10月から約1か月。コロナ禍とは無縁の世界だった。「2年前ですから、こんなご時世になると思わなかった。僕はその後もボクシングを続けて、いろいろなボクサーの友達、トレーナーさんがいるんですけども、賃金的には決して多くをもらっている人たちばかりではなく、低賃金の方々が多いように思います。それでも、人の痛みを知っているから、非常に優しい方が多く、貧乏を苦としない生き方もあるんだと思いました。この時世で、生きづらさを感じている人もいるかもしれないですが、瓜田の生き方には輝き、希望のようなものがあります。コロナ禍において、この映画が何かの救いになれば、と思います」

 自身も、この撮影から現在まで、大きな変化があった。今後はどんな役者を目指していくのか。「役者としてではなく、自分がどう生きていくかを考える機会になりました。他の役者の先輩、いろんな業種の人生の先輩がおっしゃっていることが本当にしみるようになりました。だから、役者としてということも考えますが、仕事がある限り、役をいただける限りは、試行錯誤していきたいですし、素晴らしい作品の一部になれればと思います」。題名は挑戦者を意味する色。人生のターニングポイントを経験し、役者としての意欲を見せる東出にとっても、特別な作品になった。

□東出昌大(ひがしで・まさひろ)1988年2月1日、埼玉県出身。2012年に「桐島、部活やめるってよ」で俳優デビューし、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された「寝ても覚めても」では主演を務め、第77回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した「スパイの妻」にも出演。近作は、「聖の青春」「パンク侍、斬られて候」「菊とギロチン」「コンフィデンスマン JP」シリーズ、「おらおらでひとりいぐも」など。公開待機作に「峠 最後のサムライ」など。

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