「他では経験しないようなことも経験」 41人→13人組へ…ザ・コインロッカーズの歩み

ギター担当のHANNA【写真:山口比佐夫】
ギター担当のHANNA【写真:山口比佐夫】

13人になったばかりを回顧「ほんまにやばかった。あの頃は…」

――アルバムの中でお気に入りの1曲はありますか?

H「私は『夢がない僕が夢をみたんだ』(3rdデジタルシングル)です」

一同「へぇ~。ちょっと意外」

H「(MVで)ギター回しをしたんですよ。輝星(ギター担当:下島輝星)と一緒に、アザを作りながら練習しました。しかもギターソロパートの時に一発撮りだったんです。2人同時で一発OKでした。その思い出があるので、ギター回しをぜひ見てほしいです」

森「私は『その日』(今アルバム通常盤に収録)って曲です。ドラムが3人いるので、普段は3人を合わせた音になるんです。もちろんその良さもあるけど、この曲は1人でドラムをレコーディングしたんです。自分が1人でドラムを叩くってことがあまりなかったので、自分の音がそのままCD化されるってことが結構プレッシャーでした。猛練習したので、1番いろんな思いが込もった曲かなと思います」

船「私は『僕はしあわせなのか?』(2ndシングル)ですね。昨年13人体制となって、初めて出したのが『僕はしあわせなのか?』でした。この曲は新体制になる前のメンバーとも演奏したことがあって、それを13人になってからレコーディングした曲なんですけど、1番歴史がある曲というか、いろんな子と演奏した曲なので、それが自分にとっては(思いを)つないでくれている感覚があるので好きです」

田「私も『その日』です。デビューからこれまでのレコーディングで1番緊張した曲なんです。この曲はシタール・グロッケン・オルガンと3パートを担当したのですが、それが大変でした。普段はキーボードが3人いて、私は主にバッキングを担当しているので、いつも良い意味でリラックスしながらレコーディングをしていたのですが、今回は『自分だけだ』『自分の音だ』って思って緊張しました。レコーディング中も『青春を感じて、泣かせにいく感じで弾こう』みたいに言われて、気持ちがすごい入り込んだ状態でレコーディングをしたので、1番好きです」

――13人の新体制になってから約1年が経ちました。振り返ってみていかがですか?

森「最初は違和感がありました。今は13人が定着してきたので違和感はありません。右見たらあの子がいて、左見たらあの子がいる。いつもいる存在みたいな感じで、お互いに良い関係性になってきたんじゃないかなと思います」

田「1年前に13人になったばかりの時に想像していた1年後とは違いました。メンバー間の空気というか、ちょっとぎこちないところもあったんです。だけど、すごい一体感が出てきて、仲もどんどん深まってきていて、なんだろ……。なんか良い(笑)」

森「最初は正直、『仲良くできるかな?』みたいな雰囲気だったんです」

田「13人になって最初は喋ったことすらもないメンバーもいる状態だったので、不安のほうが大きかったんですけど、思っていた以上に『すごいまとまってきたな』というのが意外でしたね」

船「最初はお互いのことを探り探りで、13人で集まっても音も合わないし、話も合わない。『私たち大丈夫?』みたいな」

森「ほんまにやばかった。あの頃は……」

船「グループのメンバーってずっと一緒にいるので、仲が良くないと音も変わるし、けんかをしてしまったりすると音が合わなくなることもあると思うので、コミュニケーションがすごく大事だと思っていました。やっていく内にどんどん気持ちが合っていくのがすごくうれしくて……。今では、ライブをしていてみんなと目が合ったりすることが楽しくて」

森「初めは合ってなかったよね! みたいな」

船井「初めの頃は合っていなかったと思います。自分の音に必死だし、13人もいるので、周りの音を聴くことにも必死でした」

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