「他では経験しないようなことも経験」 41人→13人組へ…ザ・コインロッカーズの歩み
秋元康プロデュースは良いプレッシャー「もっと売れないと」
――オンラインライブもハイペースでやっていますが、いかがですか。
船「1stシングルのときも150公演やったのですが、その時とはまた違う組み合わせで、同じバンドメンバーだけで演奏しするわけではないので、自分の音だけではなく、周りの音を聴くことにも慣れてきました。以前のライブ映像と比べると、びっくりします。最初のオンラインライブに比べると成長しているなと思います。愛美鈴とかすごいですよ」
――田村さんはキーボード未経験でスタートしましたよね?
田「そうですね。今までの活動の中でも個人的にはオンラインライブ期間で1番伸びたなと思いますね。この3か月でギュッと。(オンラインライブは)メンバー5人ずつとかでやるので、今まではごりか(後藤理花)、有働(キーボード担当:有働優菜)がいる安心感があったのですが、1人になっちゃったんで、プレッシャーもありました。それでもやるしかなかったので、最初は追い込まれ気味でしたが、途中から『楽しい~!』ってなってきました。そこで伸びたなって思います」
――13人いる中で、自分をどのようにアピールしていますか。
森「自分の見せ場を作ります。サビの前に絶対にスティック回しをするとか。必ずアピールポイントを作って『この曲はここでアピールしよう』というのを決めています」
H「ギターはギターソロが必ずあるので、その中でも私はリードギターなので、1番音が聴こえるのでその部分ですね。今回の『泣かせてくれないか?』もギターソロのパートで“泣き”のニュアンスを表現しながら力を込めました」
田「キーボードはグリッサンドがあるので、そこは意識しています。後は、私は何かとカメラを見るんです。『逃さないぞ!』ってくらい。この前もオンラインライブでみんながすごい頭を振っている中で自分だけはカメラをニコニコしながら見ていました(笑)。それはさすがに恥ずかしかったのですが、それぐらい『カメラを逃さない!』って気持ちで見ていますね」
船「ボーカルは4人で歌い分けをしていて、私は曲頭を歌わせていただくことが多いのですが、ソロ部分は1番気合いを入れています。『エモい』って言われるとうれしくなるので、“エモ顔”を意識しています(笑)」
森「確かにうまいかも」
田村「イメージある」
――新体制になり、“アイドル”という肩書がつきました。バンドとアイドルを両立させるうえで意識していることはありますか。
船「1stシングルの時は美容やメイクなど映りのことはあまり気にしていなくて、『とにかく歌がうまくならなきゃ』に重点を置いて考えていました。もちろん、今も演奏にも力を入れてますけど、それと一緒に人に見られているという意識を持つようになりました。後は、短めのスカートをはくようになったので、脚をきれいにしようとか思いますね」
森「ドラムを叩いている時は表情を作ることがめっちゃ難しくて、どうしても必死な表情になってしまうんです。だけど、しっかりとカメラがあることを意識しながら目線を送ったり、『この部分はこういう顔をしよう』とか、見られていることを意識して、表情を作るようになりました。スティック回しも、カメラを意識しながらいろんな工夫をするようになりました」
H「私は見た目がツインテールとかかわいい感じの雰囲気が多いのですが、ギターを弾くと『めっちゃ弾ける!』とか、『ちゃんと弾いてるぞ!』ってところはしっかりと見せられるように意識しています。ギャップを考えていますね」
田「バンド的なところだと、結成当初からみんなちゃんと練習していて、生でしっかりと弾いています。アイドルとしてはやっぱり身だしなみですかね。笑顔がうまくなるようにも心がけています。いつも家で鏡を見て1人で笑ったりしています。アイドルは笑顔がキラキラしているイメージがあるのでそこを意識しています」
――秋元康さんプロデュースということにプレッシャーを感じることはありますか?
船「秋元康さんがプロデュースされているアイドルの方たちは、世間の方に名前を知ってもらえているので、そういう面で『もっと上に行かなきゃいけないのに……』というプレッシャーを感じることはありますね。『これだけ周りの皆さんが頑張ってくださってるんだから、私たちも頑張らないと、もっと売れないとね』ってメンバー間で話すこともあります」
森「でも良いプレッシャーだよね」
船「良い感じに刺激をもらって頑張っています」