「他では経験しないようなことも経験」 41人→13人組へ…ザ・コインロッカーズの歩み
リード曲はしっとりと聴かせる1曲に「意外だった!」
――1stアルバムがついに発売となります。今のお気持ちをお聞かせください。
船「まさかアルバムを発売することができるとは思っていなかったです。私たちの中ではいろいろあった2年間。すごく濃い時間を過ごして、他のアイドルさんやバンドさんでは経験しないようなことも経験して、すごく忙しかった2年間だったんです。それでも個人的にはまだ経験不足な点もあるので、アルバムは出せないと思っていました。でも、発売決定を知った時には『私たちの曲がアルバムになるんだ』と。ファンの方やこれまで支えてくださった方々に報告できることがすごくうれしかったですね。感慨深いです」
H「私は『楽曲がこんなに増えたんだ!』ということに感動しました。始めの頃は5曲でライブをしていたので、それぞれのライブでいろんなアレンジをしながらやっていました。それがTikTokでの曲とかも含めるとすごい増えて、それでアルバムも出せるようになったということがすごいうれしいです」
森「コロナ禍だったのでCDが出せずにデジタルシングルが続いていたんです。だからコロナ禍はずっとこのままかなと思っていたんですけど、こうしてCDをリリースすることになったので、『CDをリリースさせていただけるんや!』というありがたさが1番でしたね」
田「私も最近はデータでしか聴くことがなかったので、実物があるということがすごくうれしくて、ファンの方もすごく喜んでくれるんです。トレーディングカードが付いていたりして、メンバー同士でも盛り上がるので、うれしかったです。それに、1stシングル時代からの15曲が収録されているのですが、私たちのグループは初心者から経験者まで幅広いメンバーが集まってバンドが始まっているので、成長も見られるアルバムになっているんじゃないかなと思います」
――「青春とバンドは、楽しくてメンドクサイ」はザ・コインロッカーズらしいタイトルだなと思いました。初めて聞いた時にどのように感じましたか。
船「すごく私たちに合っているというのが1番の感想です。びっくりせずにすんなりと受け入れられました。なじみ深い言葉がたくさん並んでいて、私たちらしいなっていうのが感想です」
田「これまでもタイトルにひねくれ要素とかが多かったりするので、アルバムでもそれがすごい出ているなって思いましたね」
HANNA「めんどくさいってタイトルから出てるもんね(笑)」
――リード曲「泣かせてくれないか?」はフォーク調の懐かしさを感じる1曲です。聴いた感想は?
森「アルバムのタイトルと雰囲気が合っているなと思いました」
田「でもちょっと意外じゃなかった? 『こういう曲調なんだ~』って」
一同「意外だった!」
船「バンドなのでノリノリな楽曲なのかなと思っていたら意外と……」
森「聴かせる曲がきたよね。染みる曲!」
田「ちょっと懐かしい感じの」
船「しかもアルバムのリード曲。この13人になってから、いろいろやってきた中でここにたどり着くんだなと思いました。でも原点回帰というか『戻ってきたな』という感じで、1stシングル(『憂鬱な空が好きなんだ』)の時に近い懐かしさを感じました。なので、いろいろ考えさせられましたね」
――ミュージックビデオ(MV)では皆さんの涙が印象的です。あれは本物の涙だったのでしょうか。
森「皆さん気になりますよね。残念ながら……(笑)」
船「でも、本気で泣いた子もいるんですよ! かなりリアルな話にはなりますが、時間に余裕あるメンバーは気持ちを作って泣いていました」
森「でもみんな表情はちゃんと作ったよね」
田「気持ちは入り込んでました」
船「なので、気持ちからこみ上げてくるものがちゃんとありました。(涙が)流れてはいなくとも、赤い目とかは本物です」
森「表情は本物なので、本物ってことでお願いします(笑)」