「スマホを落としただけなのに」韓国版が決定 一大ブームのミステリーが生まれ変わる
2018年に公開されて日本国内で大ヒットを記録した映画「スマホを落としただけなのに」の韓国リメークが決定した。
2018年に北川景子主演で映画化、20年には千葉雄大主演で続編
2018年に公開されて日本国内で大ヒットを記録した映画「スマホを落としただけなのに」の韓国リメークが決定した。
「スマホを落としただけなのに」は、多くのベストセラーを生み出している「このミステリーがすごい!」大賞シリーズから刊行された、志駕晃による同名小説(宝島社刊)を原作に、18年に主演・北川景子、監督・中田秀夫で映画化された。
主人公がスマホを落としたことをきっかけに日常が脅かされ、やがて連続殺人事件に巻き込まれていくという現代ならではのSNSミステリー。フィッシング詐欺や、ネットストーキング、“なりすまし”などのスマホ社会ならではの恐怖と、予測不能な展開が大きな反響を呼び、4週連続邦画興行収入1位、7週連続トップ10入りのヒットを飛ばした。20年には主演に千葉雄大を迎え、続編「スマホを落としただけなのに囚われの殺人鬼」が公開。シリーズを通じて興行収入30億円を超える一大ブームを巻き起こした。
韓国版となる今回、注目のキャスティングは、衝撃作「哭声/コクソン」(16年)で事件を目撃する少女を演じ鮮烈な印象を残したチョン・ウヒ、昨年12月からスタートしたドラマ「それでも僕らは走り続ける」が日本でもNetflixで配信され人気急上昇中のイム・シワン、さらに「アジョシ」(10年)、「名もなき野良犬の輪舞」(17年)などで知られる韓国映画界が誇るベテラン俳優、キム・ヒウォンが加わり“トリプル主演”が実現する。今年3月にクランクインしており、監督は新鋭、キム・テギュンが務める。ミジフィルムが制作、CJエンタテインメントが配給を担当する。
韓国版では、チョン・ウヒがスマホを落とす平凡な会社員ナミを、イム・シワンがスマホの専門家ジュンヨンを、キム・ヒウォンが事件を追跡する刑事を演じる。
ミステリー映画の枠組みの中で、独自の発想と斬新な演出で“韓国ノワール”ともいえるジャンルを生み出し世界中に衝撃を与えてきた韓国映画界。日本発の“スマ落と”シリーズが、韓国でどのように生まれ変わるのか注目だ。