堀田真由、同性愛者の兄のために代理母出産という難役も「迷いはなかったです」
NHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」や「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」などに出演した女優の堀田真由が、フジテレビのドラマ「サロガシー」(3月24日24時55分~)に主演する。これまで「プリズン13」など映画では主演を務めているが、ドラマ主演は初めて。ゲイの兄とそのパートナーのために、代理母出産するという難役に挑戦する。
24日深夜放送、フジテレビのドラマ「サロガシー」に主演
NHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」や「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」などに出演した女優の堀田真由が、フジテレビのドラマ「サロガシー」(3月24日24時55分~)に主演する。これまで「プリズン13」など映画では主演を務めているが、ドラマ主演は初めて。ゲイの兄とそのパートナーのために、代理母出産するという難役に挑戦する。
待望のドラマ主演作は、坂元裕二さんや野島伸司さんを輩出し、32回の伝統を誇る若手作家の登竜門「ヤングシナリオ大賞」の受賞作だ。1567編から栄冠に輝いた「サロガシー」は代理母出産を題材にし、ひとつの家族の絆を描く。「やっぱり、うれしいですね。いつかはやってみたいと思っていました。作品も、代理母出産にフォーカスを当てるっていうのは本当に素晴らしいなって思いましたし、LGBTQについても、知るきっかけになりました」
演じるのは、父と同じ職業である建築士になり、ハウスメーカーに勤務する28歳の江島環(たまき)だ。ドラマ「3年A組―」、映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」「殺さない彼と死なない彼女」での高校生役が印象深いが、「『わろてんか』では自分の親の年齢くらいまで演じていますし、『危険なビーナス』でも26歳くらいの役だったんですけども、制服姿の印象が強いかもしれませんね。でも、私は年上の方が、やりやすいんです。昔から、よく『落ち着いているね』って言われますし、目上の方とお話するほうが、波長が合うんです」と話す。
今回の役は新境地挑戦と言っていいだろう。男社会の建築業界で働き、兄のために代理母出産(サロガシー)をする。1時間という短い尺の中で、兄がゲイであることを両親に告白する場面から、主人公の妊娠、出産、その後までが描かれる。22歳、未婚の堀田はどのように役作りしたのか。
「子どもが持てない同性愛者の兄のために、子どもを産んであげるというのは相当な覚悟がないとできないと思います。私にも兄がいますが、代理母になるのは難しいですね。セリフだけ読んでいると、男社会にいる女の子なので、サバサバして見えるかもしれないけど、裏ではいろんなことを感じている女の子で、すごく家族思い。自分との共通点は少ないですが、相手を思いやる気持ち、性格は似ている部分もあるので、迷いはなかったです。自分自身が経験していない部分をいかに見せるかは、やるしかない」