池上彰、“中国の野望”を読み解く 強硬な海洋進出、食料外交、デジタル経済を徹底解説

池上彰が日本や世界の重要なニュースを分かりやすくスタジオ解説するフジテレビ系「池上彰スペシャル!」シリーズは、12日午後8時からの放送回で、“世界の覇権を目指す中国の野望”をテーマに取り上げる。

「池上彰スペシャル!」に出演する(左から)高島彩、池上彰【写真:(C)フジテレビ】
「池上彰スペシャル!」に出演する(左から)高島彩、池上彰【写真:(C)フジテレビ】

12日放送 中国ブランドの経済、中国海軍が打ち出す構想にも切り込む

 池上彰が日本や世界の重要なニュースを分かりやすくスタジオ解説するフジテレビ系「池上彰スペシャル!」シリーズは、12日午後8時からの放送回で、“世界の覇権を目指す中国の野望”をテーマに取り上げる。

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 新型コロナウイルス確認から1年、強硬な海洋進出や食料外交、デジタル経済の急速な普及など、いま中国の動きが活発化している。「建国100周年を迎える2049年までに、わが国を“社会主義現代化強国”にする」……。習近平国家主席が描くシナリオの下、着々と動きを強めている中国の野望を、池上が徹底解説する。

 世界中が新型コロナの大打撃を受けた2020年、主要先進諸国の中で唯一、GDP(国内総生産)の伸び率がプラス成長を遂げた中国。その“独り勝ち”の理由は、新型コロナのクラスターが初めて確認された都市・武漢にあった。番組では、ウイルスの抑え込みに成功したことをいち早く宣言して活気づく現在の武漢の街を取材。そこから見えてきた“中国復活のカギ”とは?

 中国の“野望”にも切り込む。10年の中国漁船衝突事件以来、日々絶えることなく続く、中国船による尖閣諸島への接近。今や、漁船に代わって「中国海警局」の公船が尖閣諸島に近づき、怪しい動きを繰り返しているという。尖閣諸島をめぐる中国の行動とその思惑を、池上が解説する。そして、この中国の新たなる脅威に日本はどのように対応しているのか。尖閣諸島周辺で日本の漁船に圧力をかける中国海警局の大型船と、その行動を阻むために出動した海上保安庁の巡視船が繰り広げる、緊迫の映像を公開する。さらに池上は、南シナ海をはじめ、中国が実効支配を進める他の海域についても詳解。中国海軍が打ち出している「制海権構想」から、中国の今後の動きも予想する。

 20年春、モリソン首相が新型コロナの起源を追跡する独自調査を求めたことを機に、中国はオーストラリアと対立。オーストラリア産の食料品に関税をかけるなどして輸入を制限した。「食料」を外交カードに使い、他国に対し強硬な姿勢を取り続ける中国の動きを考察する。また、中国全土で行われている食べ物の節約キャンペーン「光盤行動」による人々の生活の変化や、国内食料確保のため中国から日本海へやって来る違法漁船の実態などを取材。意外な中国食料事情に迫る。

 世界経済で独り勝ち状態の中国。その大きなけん引力となっているのが、電子決済、ネット通販などの「デジタル分野の強化」と、PCや家電製品の「ブランド力の強化」だ。番組では、この中国2大戦略の最新事情を、現地取材も交えて解説する。また、冷蔵庫や洗濯機といった白物家電の世界シェア1位を誇る中国企業「ハイアール」などについても解説。これまで“粗悪品”のイメージが強かった中国ブランドが、いかにして世界レベルにまで上り詰めたのか、その軌跡をたどる。

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