コロナ禍で婚活市場はどう変わった? “国際婚活”でタイ女性と成婚の男性に密着

コロナ禍で国際結婚を実現させた2人は幸せな雰囲気であふれている【写真:ENCOUNT編集部】
コロナ禍で国際結婚を実現させた2人は幸せな雰囲気であふれている【写真:ENCOUNT編集部】

最初はポケトーク片手も、今ではコミュニケーションに不自由はない

 交際期間中は東京・蒲田に住むナットさんのもとへ、毎週のように山梨から通いデート。デートでは密を避け、ナットさんが好きだという公園や日本庭園をめぐり愛を育んだ。ナットさんの日本語はまだ十分とは言い難いが、最初のうちはポケトークを片手にやり取り。今では2人の間ではほぼコミュニケーションに不自由はないという。

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 年末年始にあらためて山梨の両親に紹介。3月初旬のこの日、タイにいるナットさんの家族とオンラインで結納を交わした。国際結婚に際して、特に気をつけたいのが、行政書士やファイナンシャルプランナーを挟んでの婚前契約と家計・財産の管理。仲人を務めた「一般社団法人NA-Cord協会」の高須美谷子代表はその重要性を力説する。

「今は3割の夫婦が結婚後5年以内に離婚する時代ですが、国際結婚ではこの割合が5割に跳ね上がる。残念ながら、中にはビザやお金が目当ての方や、子どもを母国へ連れ帰ってしまうなどのトラブルもあります。だからこそ、日本人同士以上に婚前契約書とお金の管理が必須。法的効力を持たせるという意味もありますが、結婚前にお互いで話し合って約束事を決めるということが大事。梶原さんの場合では、ケンカをした際の仲直りのルール、年に1度はナットさんのタイのご両親のもとを訪れることなども盛り込みました」(高須代表)

 財政面でも、プロの目から、自家用車の購入から妊娠・出産、小学校の入学時期まで逆算し数十年単位のライフプランを設計。それらすべてを結婚相談所で手配し、結婚後も半年先まで夫婦関係のケアを行うなど、長期的なサポート体制を敷く。

「コロナ禍での国際結婚ですが、特に大変なことはありませんでしたね。それよりも、今まで日本の方を相手に婚活していた4年間の方がよっぽど大変でした。条件の厳しい日本人にこだわり続けず、視野を広げてみて本当によかった」と梶原さん。最初は勇気のいる選択だったというが、婚活への閉塞感を打ち破る起死回生の一手となったようだ。

次のページへ (3/3) 【写真】オンライン結納の様子
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