「梨泰院クラス」ロケ地の今 商店街空室率は30% 地元「頑張れ梨泰院」の横断幕

“梨泰院の顔”役で出演した俳優ホン・ソクチョンのプロバンス風カフェ。本人の似顔絵が人気だった【写真提供:文恵子氏】
“梨泰院の顔”役で出演した俳優ホン・ソクチョンのプロバンス風カフェ。本人の似顔絵が人気だった【写真提供:文恵子氏】

そり頭のホン・ソクチョン テレビレギュラー増加で「店舗経営よりもうかる」と逆境克服

――“梨泰院の顔”役として出演した俳優でタレントのホン・ソクチョンは、梨泰院7、全国13の計20店舗を経営していたそうですが、コロナで廃業が相次ぎ、最後まで残っていた「My Chelsea」を8月末で閉店しました。

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「『My Chelsea』の壁面にはそり頭姿のソクチョンの似顔絵が残っていますが、中をうかがうと椅子もテーブルも撤去されていてがらーんとしています。ドアの前のベンチには木材が置いてあったり。とはいえ周囲のお店も含めて荒れている感じは全然しない。お店がある通りはハロウィーンのとき大勢の人が押し寄せてごった返す名所ですが、今は人もまばら。それでもこの通りのお店は半分くらい営業しているので、通りの清掃などはそれなりにされている印象でした」

――ソクチョンは同性愛者であることをカミングアウトしたため、芸能界から干されてしまった時期がありました。「梨泰院クラス」の登場人物としては、店のマネジャーのチョ・イソがソシオパス、店員のチェ・スングォンが元ヤクザ、料理長のマ・ヒョニがトランスジェンダー、アルバイトのキム・トニーがギニア出身者……。ドラマでは復讐だけではなくマイノリティー及び多様性がモチーフとなったことでも話題となりました。ソクチョンは今何をしているのでしょうか?

「最近テレビでよく見ますよ。レギュラーを何本もかかえています。先日はバラエティー番組に出演していて『お店を数軒経営していた頃より今の方がもうかっている』って言ってました(笑)。彼は2000年にカミングアウトして干されてしまったので、それで生活のためレストラン事業を始めたんです。そしたらそれが大成功して梨泰院の主みたいになった。韓国社会が多様な性のあり方について徐々に寛容になってきたんだと思います」

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