ポカリヒロインからセブンティーンモデルに 茅島みずきが語る今

初舞台への意気込みを前向きに語る。腹式呼吸に苦戦しているそう【写真:荒川祐史】
初舞台への意気込みを前向きに語る。腹式呼吸に苦戦しているそう【写真:荒川祐史】

春には初舞台に挑戦。自宅トレで「毎日頑張っています!」

――3月には初舞台「Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-」への出演も控えています。

「シェイクスピア原作ですごく歴史のある作品なので、純粋にうれしかった半面、初舞台への不安や緊張はあります。舞台では映画やドラマとは違って観ている人がいて、実際に演技をして反応が返ってくるプレッシャーや緊張があると思います。皆さんにいいものを届けたいですし、ちゃんと成功したら自分でもまた一歩成長できると思うので、しっかり頑張っていきたいです」

――ロミオとジュリエットという作品にはどんな印象がありますか。

「結末は誰もが知っている話ですし、すごく悲しいというのが一番の印象です。でも、結末を知らずに前半を読むと、すごくわくわくしたりときめいたりする楽しいシーンが多いんです。後半の切ない感じと両方を表現したいです」

――ヒロインのジュリエットは世界中で色んな女優さんが演じてきました。ジュリエットのイメージを教えてください。

「年齢はロミオが16歳、ジュリエットが14歳なんです。5日間の恋だったそうなのですが、出会って1日目に一目ぼれをして、2日目には結婚……。それほど相手にひかれていたんだろうと思います。結婚を決めるくらいにお互いを愛し合っていたんだろうし、好きな人のために死を選ぶという意志の強さも感じました。一方で、好きな人を思って『ロミオ』と呼ぶシーンは14歳ならではの天真爛漫さも感じました」

――役作りの上で、どんなことを意識していますか。

「ジュリエットは私よりも2つ下の14歳。2歳しか変わらないと感じるかもしれないですが、中学生と高校生では考え方も振る舞い方も全然違うと思います。14歳の元気な感じをちゃんと残しつつも、相手のことを深く想って死を選ぶ芯のブレないジュリエットはちゃんと演じたいです。その2つをきちんと演じ分けて、ジュリエットを表現したいです」

――全体稽古に先行して、発声を練習されていると聞きました。

「ロミオ役の道枝駿佑さん(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)とは一緒に発声練習をしました。声の出し方や腹式呼吸を教わったのですが、せりふを言うたびに呼吸について考えなくてはいけないと思うと、頭が回らなくて……。でも、舞台で発声はとても大事なことですし、せりふがハッキリ聞こえないとお客さんに伝わらないので、毎日頑張っています!」

――自宅ではどんな練習をしているのですか。

「舞台では声を遠くまで飛ばさないといけないので、練習法を教えてもらって、毎日発声練習をしたり、お風呂の中で腹式呼吸をやったりしています。腹式呼吸は難しいです。慣れてくれば意識せずにできるようになるそうですが、そこまでいくのってすごく大変だなと感じています。発声のレッスンはこれまでにも受けたことはあったのですが、改めて『声を出すのにこんなに体力を使うんだ!』と驚いています」

「サステナブルブル」でキュートな演技も話題に

――出演されている三菱パワーの企業CM「サステナブルドッグ」篇では、サステナブルとブルドッグをかけた「サステナブルブル」というフレーズが話題になりました。撮影のエピソードを教えてください。

「私も実家でワンちゃんを飼っているので、『かわいいな』と思いながら撮影しました。でも実際撮影が始まると、ちょっと言うことを聞いてくれなかったりして……(笑)。そこは大変でしたけど、すごく人懐っこいワンちゃんで、終始癒されっぱなしでしたし、撮影自体は本当に楽しかったです。

『サステナブルブル』というフレーズは、ワンちゃんともつながっていて、すごくいいキーワードだと思います。持続可能なエネルギーという意味の『サステナブル』は、その言葉だけを聞いて難しそうと思っても、『サステナブルブル』という言葉にすることで皆さんの印象に残りやすくなると思います」

――他にもワイモバイル、資生堂などCMへたくさん出演されていますね。

「うれしいです。CMは短い時間ですが、その中でも見ている人になにか届けられたらいいなと常に思っています」

次のページへ (3/4) お芝居の楽しさは「正解がないところ」学業との両立にも意欲
1 2 3 4
あなたの“気になる”を教えてください