そもそも“宇都宮餃子”に決まった概念はない。鈴木さんによると、「宇都宮はもともと野菜が豊富に収穫でき、野菜を使ったギョーザが非常に多いです。いくつも食べたくなるようなギョーザが多いのが特徴」だそうだ。

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　同組合が掲げるスローガン「店舗の数だけ味がある」の通り、宇都宮では焼きギョーザだけではなく水ギョーザ、揚げギョーザなど個性あふれるギョーザを楽しむことができ、市内で食べ歩きも盛んだ。鈴木さんは「（宇都宮には）ギョーザだけを食べ続ける文化がもともとありました。ご飯のおかずであり、おつまみでもあるけど、ギョーザだけで満足いただけるギョーザを作り続けます」と意気込んだ。

　栃木県は緊急事態宣言の対象から除外されたものの、首都圏からの観光客の足はいまだ戻ることはなく、苦しい日々が続いている。鈴木さんは「日本全国どの事業者さんもつらいと思いますが、ギョーザは栄養価も高いですし、にんにくもショウガも入っていて免疫力を高めてくれると言われているんです。ギョーザを食べて、笑顔でなんとか乗り切っていきましょう」とメッセージを送っていた。