GHC王者・潮崎豪が激白 31分間ニラみ合った藤田和之戦の真実「視線をズラしたら負けだと思って」
【インタビュー前編】ノアのGHCヘビー級王者・潮崎豪(39)。来る2月12日には東京・日本武道館で武藤敬司(58)の挑戦を受けるが、昨年は6度の防衛を果たし、文字通り“I am NOAH”を強く印象付けた。とくに話題になったのは、“猪木イズム最後の継承者”藤田和之(50)との31分間のニラみ合いを続けた初対決。いったいあの試合はなんだったのか? 改めて潮崎が口を開いた――。(聞き手◎“Show”大谷泰顕)
一人だけ「世界平和」を考えている
【インタビュー前編】ノアのGHCヘビー級王者・潮崎豪(39)。来る2月12日には東京・日本武道館で武藤敬司(58)の挑戦を受けるが、昨年は6度の防衛を果たし、文字通り“I am NOAH”を強く印象付けた。とくに話題になったのは、“猪木イズム最後の継承者”藤田和之(50)との31分間のニラみ合いを続けた初対決。いったいあの試合はなんだったのか? 改めて潮崎が口を開いた――。(聞き手◎“Show”大谷泰顕)
――まず一番最初に聞きたかったのは、潮崎さん、AB型じゃないですか。
「AB型です(笑)」
――AB型とマット界の関係って面白いなと思ったことがあって、まず筆頭はアントニオ猪木ですよね。
「はい(とニコリ)」
――それから石井和義館長……。
「ほお」
――獣神サンダーライガー……。
「おお……」
――亡くなった“破壊王”橋本真也、田村潔司、永田裕志……。
「おお……」
――秋山準……。
「はい」
――青木真也……、ノア関連だと中嶋勝彦、清宮海斗といった顔ぶれがいます。
「そうですね」
――この名前を聞いて、まずどう思われますか?
「個性的なメンバーですよね(笑)」
――そうですよね(笑)。
「でも、AB型っていうと二面性があったりとか、変わっているよねってよく言われたりするんですけども、プロレス界ってそんなに多くないですよね。しかもAB型の方って何ていうのかな……、いい選手が多いっていうイメージがありますよね」
――AB型の方々の名前を聞いて、やっぱりAB型かなって思いますか、それとも自分とは違うかなと思いますか?
「正直、中嶋勝彦、清宮海斗ぐらいしか接している人はいないですし、それ以外の方がどういう方かは分からないですけど、それでも思うのは、自分で物事を考えて行動されている方が多いのかなって思いますね」
――実は潮崎さんがAB型と知った瞬間に、絶対に面白い方なんだろうなっていう印象を持って、来ました(笑)。
「じゃあ、それを裏切れるように(笑)」
――いやいやいや(笑)。でもAB型の人って、その場で話題になっていることから連想して、1人だけ違うことを考えていることってないですか?
「あるかも知れないですね(笑)。今、話題になっていることを考えて、その結果こうなる、だからそうしないためにはこうすればいい。そういうことを考えたりしますよ。目線が1人だけ違うことはありますね」
――例えば今その場で「焼肉定食」の話をしているのに、そこから何かを連想して、さらに何かを連想して、1人だけ世界平和のことを考えていたりとか(笑)。
「ありますね。行く先はもう世界平和になってます(笑)」
――やっぱり(笑)。そんな潮崎さんなんですけど、GHCヘビー級のベルトを、昨年1月に清宮選手から取って以降、6回も防衛されています。
「まあ、10回は行きたかったですけどね」
――10回!
「でも、世界が新型コロナの影響を受けてストップした時期も結構ありましたし、その中でタイトルマッチをやって防衛してきたってことは、自分にしかできない経験でしたし、自分だからこそできた経験だと思っていますしね」
――昨年はコロナの影響で人類の行く末が変わってしまいました。
「でも、あの時にあった試合内容含め、こういう事態にならなければ経験できなかったっていう前向きな考え方にはなりましたね」
――前向きに。
「ええ。最初(2020年3月29日、後楽園ホールでの藤田和之戦)は無観客でタイトルマッチをやりましたしね。でも、そのことは自分にとっていい経験をさせてもらったっていうのはありますね」
――今、10回防衛したかったと言われましたけど、コロナがなければそのくらいは行きたかったですか?
「行きたかったですね。毎シリーズの最後にね。それをやればGHCの名も、幅も広がるのかなと思っていますね」