円谷プロ史上最大の祭典「ツブコン」14日開幕! 俺たちの原点「ウルトラQ」を振り返ろう

「ウルトラQ」劇中写真 (C)円谷プロ
「ウルトラQ」劇中写真 (C)円谷プロ

現在のアニメ・特撮界の精鋭たちが集まった「怪獸倶楽部」

 時代は下り、73年。“特撮の神様”円谷英二亡き後の第2次怪獣ブーム下で、その偉大な功績が綴られた「写真集 円谷英二」が小学館から刊行されたが、本が出された直後の1月に編著者の作家・大伴昌司が急逝。2月には円谷プロの2代目社長を務めていた英二の長男・円谷一(はじめ)が相次いで亡くなり、大伴の愛弟子であった竹内博を中心に特撮を愛好する仲間たちが集まって発足したのが「怪獸倶楽部」であった。

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 元来は子供向けであった特撮作品をグローバルな視点から研究・論評するサークルの嚆矢(こうし)であり、酒井敏夫のペンネームでも活躍する竹内をはじめ、米谷佳晃、安井尚志、金田益実、西脇博光、池田憲章、氷川竜介、開田裕治、中島紳介、そして最年少だったという原口智生ら、現在のアニメ・特撮界において、作家、評論家、ライター、イラストレーター等で活躍を遂げている精鋭たちが集まっていたのだ。

 伝説の「怪獸倶楽部」は2017年にドラマ化もされた。劇中でグループの会合が行われるシーンは喫茶店であったが、実際にはかつて世田谷区砧にあった頃の円谷プロの社長室がその場であった。本格的な特撮テレビ作品となった「ウルトラQ」の製作開始から55年となる今年、円谷プロ史上最大の祭典「TSUBURAYA CONVENTION 2019」に、その怪獸倶楽部のメンバーが再集結。果たしてどんな新事実が披露されるであろうか。特撮ファンならずとも興味は尽きないところである。

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