ふぉ~ゆ~福田悠太、「稽古時間が長くて困った日もありました」主演舞台開幕に感無量
ふぉ~ゆ~福田悠太主演舞台で山田ジャパン1月公演「優秀病棟 素通り科」が20日、東京・本多劇場で開幕。初日公演はライブ配信も実施され、盛り上がりをみせた。
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ふぉ~ゆ~福田悠太主演舞台で山田ジャパン1月公演「優秀病棟 素通り科」が20日、東京・本多劇場で開幕。初日公演はライブ配信も実施され、盛り上がりをみせた。
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誰もが息苦しさ、生きづらさを抱えてしまう今の時代に創出する、大人のコメディーで、福田は切り花を輸入する貿易会社に勤める飯塚哲人役を務める。
公演は27日まで上演され、ライブ配信は23日午後6時公演、そして、千穐楽の27日午後4時公演でも実施される。
【福田悠太コメント】
あれ? ほんとに始まるのかな? こんなに時間ってあっという間だったっけかな? という風に感じております。この話をいただいた時に自分が本多の舞台に立つのかと思い、今は本多の楽屋にいます。ちょうど1年前に長澤まさみさんが使っていた鏡前を僕が使わせていただいてるみたいです。長澤シートです。
稽古中に、毎日持って行っていた黒豆茶を稽古の終盤追い込みの時期に台本に思いっきりこぼしました。はたから見たら楽しい。自分にしてみたら大変な話です。でも、その後の台本はいい感じの汚れ具合で味が出て、台本を凄く一生懸命読み込んでる感が出て結果オーライだなと思っています。
山田さんは物凄く超時間集中力が持つ方で本当に凄いなと毎日稽古場で感心していました。僕はそんなに集中力がもつタイプではないのでリスペクトです。ただ、山田さんの集中力が持ちすぎて稽古時間が長くて困った日もありました。このまま永遠に集中して稽古終わらないんじゃないかな?そう思ったのも稽古場のいい思い出です。
今回の稽古ではずっとマスク着用で口元が隠れていたのであくびをしてもバレないところがよかったです。この事は山田さんには伝えないで下さいますようよろしくお願いします。
【脚本・演出:山田能龍コメント】
開幕に際して、大きな気持ちが2つあります。1つはここにたどり着けたことへの大きな喜びです。さまざまな考えがあると思いますが、やはり舞台公演を打てることへの喜びは抑えきれない。万感の思いです。もう1つはやはり、コロナウイルスへの圧倒的な緊張感です。キャスト・スタッフ・何よりお客様に対する万全の体制を敷くこと。かつストレスを与えるようなヒステリックさがお客様に伝わらない運営を心がけたいです。
稽古は基本的にすべて楽しかったです。こう言っちゃなんですが、稽古を進める過程で大変に感じること自体が楽しいといいますか。苦戦したのは、マスクで役者の顔半分が見えない状態での演出です。劇場に入るまでは、全員マスクを取らずに芝居を作ったので。うちはコメディというのもあり、「マスクの下でやってるであろう面白い表情」を逆算しながら演出するというのは、なかなか大変でした。
福田さんはとにかく信頼に足る取り組みをする男、という印象です。舞台人としての地肩、戯曲への向き合い、台詞を身体に落とす速度など文句なしです。変化は、福田くん劇団公演が初めてということで、最初はやはり僕やいとうあさこ、ゲストの与座さん森さんと打ち解けたんです。通常の仕事の感覚ですよね。でも稽古を重ねるに連れ、劇団の面々とも馴染んでいって、まるで劇団の看板役者のようになっていった。それを座組における主役の役割としてやってるのではなく、ナチュラルにそうなっていたことに驚きました。何事にも戸惑わない人だなと感じました。