コロナ禍でK-POPが世界を席巻…取材者が見た「BTS」成功の要因とは【編集部座談会】

「若い人の多くは、この状況をむしろチャンスだと捉えている」

佐藤:取材した中で感じたのは、今年新しく出てきた若い人の多くは、この状況をむしろチャンスだと捉えていること。オンラインライブなどが一般的になって、どんどん自分で自分を売り出しやすくなりましたから。取材中もどんな表情をしたらいいか分からないといった様子で「実は今すごく充実していて」と切り出すことが多かった。今まではどこか閉塞感を抱えていた世代だけど、これを機に吹っ切れたというか、ここから一旗あげてやろうって思ってる若者はけっこういるんじゃないですかね。

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まんたろー:世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」も、今年はオンライン開催という形になりました。例年より多くのグループのパフォーマンスを観ることができ、オンライン形式ならではの魅力を感じました。また、握手会など接触系イベントの開催が困難になったため、スマホアプリを使用したオンラインお話し会というイベントが新たに生まれました。そういった非接触型のイベントが誕生した一方、同じ空間でファンと触れ合うことにこだわったSKE48では「現地でオンライントーク会」というイベントを実施しており、ファンとの絆の深さを改めて感じました。

編集N:つい最近では、女優の綾瀬はるかさんや石原さとみさんらが所属する大手芸能事務所「ホリプロ」が、タレントのオフショットを紹介するインスタを開設して、反響を呼んでいます。こうした流れが来年も加速するのでは。

リサ:芸能活動は私的発信まで含む、といったトレンドが発生しているのかもしれませんね。そのことによってタレントさんとファンとの距離がぐっと近くなるのかなぁ。

まんたろー:取材させていただいた中だと、AKB48の向井地美音さん、岡田奈々さん、村山彩希さん、茂木忍さんによるYouTubeチャンネル「ゆうなぁもぎおんチャンネル」、山邊歩夢が考案したハッシュタグ「#AKB神曲つなぎリレー」、福岡聖菜さんが個人で発信した「せいちゃんリクアワ」が、特にファンに寄り添った企画だと感じました。「ファンの方との心の距離は以前よりも近く」という言葉が印象的でした。

○座談会出席者略歴

編集N:元スポーツ紙記者。放送担当、AKB48の初期を取材する。冬ソナ以来、韓国映画、ドラマが好き。

Y:子どもの頃から半世紀ほど“テレビが友だち”のような生活をおくり、コロナ禍の今は明るく楽しいドラマから元気をもらい、温泉&グルメ番組に癒やされる日々。でも、仕事は外に出る現場取材が大好き。放送関連の取材をして約20年。2021年は、外に出て取材する機会が増える世の中になってほしいと願っています。

くま吉:元音楽媒体。今はライターやラジオ番組のディレクターなど。MLB、プロレス、競馬、あぶ刑事大好き! 「ENCOUNT」の動画チャンネルもよろしくお願いします。

中野:キャリアがいつの間にか長くなってしまったライター。原稿もつい長くなりがち。来年はもう少し肩の力を抜いたものも書ければ……。

佐藤:平成生まれだが、パソコンやSNSに疎い。記者1年目には酔ってパソコンを紛失し、FAXで原稿用紙を送っていた時期がある。1991年製ブラウン管テレビデオから今年4K対応に買い替えた。エンタメについて日々勉強中。

三吉:エンタメ業界1年目のゲームとアニメ、アイドルが好きな20代後半女性。推しはSexyZoneの佐藤勝利くん。来年も推しのみんなが暖かい家でおいしいご飯を食べて幸せな毎日を送れますように……。

まんたろー:30代人生迷子系フリーライター。担当はサブカル方面のはず。ビールとネコが生きる支え。2021年のスローガンは「仕事も恋も一生懸命」卍。

リサ:ワールドミュージックを求めてアジアを放浪するバックパッカーライター。音楽も好きだが、現地の屋台メシにも目がない。特に好きなのがシーフード。タイ・プーケットの屋台で食べたプーパッポンカリー(蟹のタイ風カレー炒め)とムール貝の酒蒸しは絶品だったなぁ~。シンハービールとかチャーンビールによく合う! 来年は旅に出られますように!

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