新型コロナウイルスに直撃された未曽有の2020年がいよいよ終わろうとしている。朝ドラ「エール」、「半沢直樹」、「愛の不時着」、「あつ森」、乃木坂46、米津玄師、あいみょん、Official髭男dism、BTS、「鬼滅の刃」、NiziU……。エンタメ界もさまざまな出来事が起きて記者にとっては大忙しの1年だったことだろう。そこで「ENCOUNT」では担当記者に1年を振り返ってもらうことにした(第2回)。

○参加者：編集N、Y、くま吉、中野、佐藤、三吉、まんたろー、リサ(※文末に略歴)

司会：取材以外では、皆さんどんな生活だったんですか？

三吉：Nintendo Switch「あつまれ どうぶつの森」で、会うことができなくなってしまった友人たちとオンラインで交流して過ごしていました。誕生日を緊急事態宣言中に迎え、「あつ森」の中で誕生日パーティーを開いてもらい、サプライズで友人からの手紙をゲーム内で受け取りました。スクリーンショット機能を使って集合写真を撮影し、SNSを通じて受け取ることができるギフトカードとして加工してくれた友人も。その発想に頭が下がります。直接顔を合わせることはできなくても、これまでの日常と同じか、それ以上にやりとりをすることができ、オンラインでの交流に大きな可能性を感じた出来事になりましたね。

リサ：そんな方法があったとは！　私は仕事が終わった後、大学時代の友だちとZoom飲み会を何度かやりましたが、うーん、なんかもどかしくてそのうち誰も声をあげなくなりました。

佐藤：プライベートだとアウトドアレジャーによく行きましたね。登山、釣り、キャンプと密にならない範囲で。ソロキャンプが新語流行語大賞の候補に入りましたけど、人気のキャンプ場は週末はまず予約が取れない。半年前から埋まってると言われたこともあります。最近は冬キャンプとか、雨の日のほうが人が少なくてキャンプ日和だと感じてしまいますね。

三吉：私はさらに、自粛期間中の運動不足を解消するために「Fit Boxing」と「リングフィット アドベンチャー」を導入。どちらもNintendo Switchを使って気軽に取り組めるフィットネスソフトで、「あつ森」とあわせ、自粛期間中は1日の大半をNintendo Switchの前で過ごしていました。

司会：実際、コロナ禍で「あつ森」は大ブレークしましたね。

三吉：そうなんですよ。11月に発表された任天堂の2020年度第81期(2021年3月期)第2四半期決算によると、「あつまれ どうぶつの森」の世界累計発売本数は2604万本を記録したといいます。近年は実際に家電量販店等に足を運ばなくても、オンラインで購入できるダウンロードソフトも充実。話題になったコンテンツを自宅にいながらすぐに購入できる環境がもとから整っていたことも、これまでゲームになじみがなかった人が、自粛期間中の過ごし方に「ゲームで遊ぶ」ことを選んだ要因のひとつかもしれません。