月9・初写真集と活躍広げる坂ノ上茜 “町中華リポーター”の極意は「自分のまんま」

坂ノ上茜は“町中華の伝道師”としても有名だ【写真:山口比佐夫】
坂ノ上茜は“町中華の伝道師”としても有名だ【写真:山口比佐夫】

役者としても充実「いい意味で期待を裏切れるような役に挑戦したい」

――テレビレポーターでもおなじみの存在です。とりわけ19年からレギュラー出演中の「町中華」では愛嬌(あいきょう)たっぷりの笑顔で、訪れたお店に打ち解けるスタイルが印象的です。

「結構好き勝手にやっているんですよ(笑)。『町中華』で1人でロケをする時は、『自分のまんま』で行っています。気になったことを聞くと、意外な答えが返ってくることもあって、素直に面白いなあ、深いなあと感じながらやっています」

――若い女性はあまり町中華に行かないかもしれませんが、出演を重ねることで、“町中華の伝道師”と呼ばれるようになりました。

「最初にロケをする時は、町中華とはなんぞや? という何もない状態から始まりました。今も探り探りの部分もあって、お店によって歴史やルーツが違うので、あまり『これだ』と決め付けずにラフに行ったほうがいいのかな、と思っています」

――今後はどのように“伝道師”として取り組んでいきますか?

「昨年の(新型コロナウイルス感染拡大による)外出自粛期間明け一発目のロケで、お店の方から『経営が大変』という声を聞きました。お客さん側にも不安な部分はあると思います。ぜひ行ってくださいと言いたいのですが、健康が一番なので私自身も難しい部分を感じています。実際のロケを通して思ったのが、換気を徹底したり、アルコール消毒や透明のパーテーションを設置したり、しっかりと感染対策を実施しているんです。そこをちゃんとロケで見せることで、お互いに気を付けたうえで、町中華の雰囲気を守っていこうと。町中華がなくなっていっているからこそ、一つでもいい町中華屋さんを残したいという思いを持っています」

――ドラマでは、上野樹里さんが主演するフジテレビの月9ドラマ「監察医 朝顔」で、第1シーズンに続き第2シーズンにも出演しています。刑事の愛川江梨花役です。

「朝顔が帰ってきて、こんな幸せなことはないなと思います。第1シーズンは緊張のまま撮影の3か月が終わった感じでした。今回はコロナの影響で撮影期間が変更にもなりましたが、結束力の高まりを感じています。共演者やスタッフの皆さんとより一層にコミュニケーションを取るようになって、和やかで幸せな思いを感じながら演じています」

――役者として挑戦したいこと、どんな役柄をやってみたいですか。

「もっといろいろな映像作品に出たいです。それに舞台を経験したことがないので、出演したい思いがあります。役柄は、いい意味で期待を裏切れるような役に挑戦したい。ダークな役とかやってみたいですね!」

――2021年のテーマは。

「殻を破っていきたいです。“町中華の伝道師”と言っていただいて一つのイメージができていると思いますが、そこも大事にしつつ、もっといろいろな表現をしていきたいです。『町中華』の視聴者の方がドラマを見て、『伝道師、いつもと違う人みたいだ』と思ってもらえるように。ドラマで私を知っていただいた方には、実は町中華でとても飲み歩いているみたいな(笑)。どちらの面も知っていただきたいですし、それ以外の自分らしさをどんどん出していきたいです」

――これから目指す理想像は?

「凛としている女性になりたいと思っています。表現者としても、人間としても、芯を持った人でありたい。ずっと大事にしていきたいです」

 □坂ノ上茜(さかのうえ・あかね)1995年12月5日、熊本県生まれ。「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」で俳優・ルックス部門賞を受賞。TBS系「王様のブランチ」、BS TBS系「町中華で飲ろうぜ」にレギュラー出演中。20年10月公開の映画「きみの瞳が問いかけている」などに出演し、フジテレビ系ドラマ「監察医 朝顔」では女性刑事役を好演している。

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