WWEが新局面へ 「サバイバーシリーズ」でNXTが2ブランドに侵攻開始

世界最大のプロレス団体WWEが月イチのペースで開催するPPVビッグイベント。なかでも年間最大の規模を誇るのが春におこなわれる「レッスルマニア」だが、秋版レッスルマニアに匹敵するのが、伝統の「サバイバーシリーズ」だ。1987年にスタートし、今年が33回目という長寿イベント。今回はこの「レッスルマニア」に次ぐ歴史を誇る、看板PPVのひとつを紹介しよう。

今年はトリプルHが率いるNXTが殴り込みをかけた  (C)WWE
今年はトリプルHが率いるNXTが殴り込みをかけた (C)WWE

トリプルHが1軍を挑発 NXTに侵攻司令

 世界最大のプロレス団体WWEが月イチのペースで開催するPPVビッグイベント。なかでも年間最大の規模を誇るのが春におこなわれる「レッスルマニア」だが、秋版レッスルマニアに匹敵するのが、伝統の「サバイバーシリーズ」だ。1987年にスタートし、今年が33回目という長寿イベント。今回はこの「レッスルマニア」に次ぐ歴史を誇る、看板PPVのひとつを紹介しよう。

「サバイバーシリーズ」とは試合形式を表わす名称にもなっており、文字通り「サバイバル(生き残り)」をかけた熾烈な闘いがリング上で展開される。基本はイリミネーションマッチの団体戦。敗れたスーパースターから脱落し、最後に残ったスーパースターがいる方のチームが勝利する形式だ。なかでも代表的なのが、5対5の10人タッグマッチ仕様である。この形式は男女とも行われ、2016年からはロウVSスマックダウンのブランド対抗形式が採用されている。また、ノンタイトルながら両ブランドの王者たちが夢の対決を実現させるのも、「サバイバーシリーズ」ならではだ。

 出場スーパースターの中には日本人も含まれており、87年の第1回には山崎五紀(53)&立野記代(54)のJBエンジェルズ、95年の第9回では男子に白使(新崎人生 53)、女子にライオネス飛鳥(56)、アジャ・コング(49)、長谷川咲恵(49)、井上京子(50)、渡辺智子(47)、チャパリータASARI(46)が参戦した。その後長い間、日本人の参加チャンスはなかったが、2017年の第31回に中邑真輔(39)とアスカ(38)が登場(アスカは最後の生き残りに成功)、翌18年にも両者が参戦した(中邑はノンタイトルのシングルマッチ)。日本人スーパースターが次々誕生している昨今だけに、日本人が「サバイバーシリーズ」に登場する機会は今後も増えていくだろう。

 特に今年の場合、2つのブランドによる対抗戦がさらに拡大。これまではロウ、スマックダウンへの登龍門と思われていたNXTが殴り込みをかけ、3大ブランドによる対抗戦が実現したのである。この三つ巴により、サバイバル色がさらに鮮明になることは間違いない。

 団体CEOのトリプルH(50)率いるNXTは、サウジアラビアで開催された「クラウンジュエル」翌日の11・1バッファロー大会で「サバイバーシリーズ」参入への仕掛けを実行に移す。トマソ・チャンパ(34)がザ・ミズ(39)をシングル戦で破り、NXT女子王者シェイナ・ベイズラー(39)がスマックダウン女子王者ベイリー(30)を襲撃。さらにアダム・コール(30)がダニエル・ブライアン(38)を破り、NXT王座を“敵地”で防衛。トリプルHは「サバイバーシリーズでオレたちと闘いたいか!?」と“一軍”を挑発し、新たなる対抗戦への扉を開いてみせた。以来、ロウとスマックダウン、両ブランドにNXT勢が乱入し、“一軍”スーパースター勢と大乱闘を展開してきたのだ。

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