社交ダンスで体重4キロ減 大塚千弘が明かす女性版“Shall we ダンス?”過酷な舞台裏
「とても明るい前向きになれる映画」男尊女卑、セクハラ、パワハラへの問題提起も
――公開までは時間がかかりましたが、今見て欲しい映画に仕上がりましたね。
「監督も『2年かかった今だからこそ、今の時代に合っているんじゃないか』とおっしゃっていました。とても明るい前向きになれる映画であるし、その根底には、男尊女卑、セクハラ、パワハラへの問題提起もあります。しかも、押し付けはないんです。コロナで暗いニュースが多い世の中で、ちょっとでも希望を見つけて、新しいことを始めてみようと思ってくれる人が増えてくれれば、と思います」
――コロナ禍の影響はいかがでしたか?
「予定されていたドラマが無くなって、おうちで自粛という感じでした。夫は舞台の初日直前に緊急事態宣言が出てしまったので、公演が中止になってしまったんです。作品というのは、お客様に観てもらって完成するもの。舞台は映像に残らないことが多いので、すごくせつなかったですね」
――自粛期間中はどんなふうに過ごされたんですか?
「『愛の不時着』とか韓流ドラマを見ていましたよ(笑)。アニメもたくさん見ましたね。『鬼滅の刃』はもちろん、『進撃の巨人』『弱虫ペダル』『ハイキュー』も! エンタメは不要不急だと言われますけども、救われるのはエンタメなんですよね。『ちょっと現実を忘れて、楽しくなって、元気になるものがやっぱり必要だよね』という話になりましたね」
――ご結婚されていたこともよかったですよね。互いに励まし合えるのでは。
「2人でこれだけの長い時間を過ごすことが初めてでした。それを楽しみつつ、毎日の生活をちょっとずつ丁寧にできました。例えば、おだしを取るにしてもパックじゃなくて、煮干しを使うみたいな。一緒にいて、『おいしい』って言い合いながら、食べる。存在がありがたいなと思いました。エンタメを見ても、『ここがよかったね』と言い合うと、倍楽しめますしね」
――ちなみに鈴木浩介さんは、この映画をご覧になったんですか?
「はい。試写会で一緒に見ました。『3回泣きそうになった』と言ってくれました。後、『自分も社交ダンスをやってみたい』って(笑)」
□大塚千弘(おおつか・ちひろ)1986年3月12日生まれ、徳島県出身。2000年、第5回東宝シンデレラ審査員特別賞受賞。03年、TBS系ドラマ「ショコラ」で主役に抜てきされる。ドラマではWOWOW「メガバンク最終決戦」TBS「凪のお暇」EX「嫉妬」などに出演。映画では「東京難民」「ジョニーの休日」「光」など。ミュージカル「レベッカ」「ダンスオブヴァンパイア」「もうラブソングは歌えない」など数々の舞台にも出演。
取材協力:ダンスビュウ編集部