【気になる人】朝ドラ「エール」藤堂先生の妻役の堀内敬子が「エール」を見た息子に言われた一言とは

子育てで忙しく女優としては厳しい時期だと率直に語った【写真: 山口比佐夫】
子育てで忙しく女優としては厳しい時期だと率直に語った【写真: 山口比佐夫】

子育ては仕事より大変だが充実している

 プライベートでは1児の母。42歳と遅い出産だったため、来年、小学校に上がる息子の子育て真っ最中だ。

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「子どもは思い通りにならないので、お仕事より子育てのほうが大変ですね! 最近は私が出演しているドラマを一緒に見るようになりました。混乱するといけないので、『ママはいろんな役をやるので、テレビでは殺されたり、病気で死んだり、いろいろあるんだよ』って説明しています(笑)。どこまで理解しているかわかりませんけど、『エール』で私が藤堂先生の子どもを妊娠して大きなお腹になっているのを見たときは、『あれはママ、嘘だよね』ってしたり顔で指摘していました(笑)」

 子育ては大変でも、やはり子どもはかわいいのだ。家庭生活は楽しく充実しているという。

「家族でキャンプに行くのが、今の我が家の楽しみなんです。私、虫が苦手で、最初は『楽しめるかなあ』って心配で『子どものためだ』と思いきって行ったんですけど、実際に行ってみたら、キャンプ場って想像していたよりとてもキレイで、トイレも温水洗浄便座のキャンプ場もあって快適でした(笑)。自然の中でテントを立てて、ご飯を作って、食べて、寝て、また片付ける、という一連の“生きる根本”の行為に、自分自身がすごく癒されるんです」

 家庭生活については“ノーストレス”というから驚く。

「忙しすぎてストレスだなと感じる暇さえないのかもしれませんが、子育てできるのも今のうちですよね。あと何年かしたら『うざい』とか言われて、寂しくなるのかなあって。私はこうした人生経験も大事にしたい。演じることは人の生活や一生を表現する仕事。長く演じていきたいので、人生経験は決して無駄にはならないと思うんです」

午前2時に起きてお弁当作りやせりふの練習をしている

 家庭と仕事の両立はどうか。

「難しいですね。独身時代はお風呂でせりふの練習をし、撮影前日はまったく外出せずにお仕事に備えていました。演じる役柄にどっぷり浸って、私生活も影響を受けるほうだったんです。でも、今は1人でお風呂に入れませんし、撮影前日だって外出しないわけにはいかない。私生活に仕事を持ち込まないようになりました」

 独身時代のように、100%仕事に打ち込めないことはストレスだという。

「夜8~9時に子どもといったん一緒に寝て、午前2時頃に起きて、翌日の子どものお弁当の準備をしたり、台本を読んでせりふを覚えたり、練習をしたりしています。子どもがもっと小さかったときは、眠っている子どもが目を覚まさないように、あらかじめレコーダーに吹き込んでおいたせりふを、イヤホンで聞きながらお料理やお皿洗いをしていたので、ずいぶん楽になりましたけどね」

 仕事で帰りが遅くなるときは、シッターさんの手を借りている。

「母が86歳と高齢なので、場合によってはシッターさんにサポートをお願いしています。子育てしながら仕事をしようと思ったら、どうしても助けが必要。がんばりすぎず、できないときは『できない』と言っちゃっていいんじゃないかな。事務所にもサポートしてもらえるように、ちゃんと私の状況や体調を伝えるようにしています」

 女優という華やかな仕事をしている堀内さんだが、仕事を持つ多くの女性と同じ悩みを抱えつつ日々奮闘している。これからも長く活躍してほしい。

□堀内敬子(ほりうち・けいこ)1971年5月27日、東京・府中市生まれ。90年、関東国際高校演劇科を卒業し劇団四季付属研究所入所。91年、「ミュージカル李香蘭」で初舞台。「美女と野獣」のヒロイン・ベル役などで活躍し99年、退団。その後は映画「THE 有頂天ホテル」(東宝)やドラマ「ショムニ2013」(フジテレビ)で活躍するほか、舞台「コンフィダント・絆」「恐れを知らぬ川上音二郎一座」で第33回菊田一夫演劇賞、「コンフィダント・絆」で第15回読売演劇大賞優秀女優賞受賞。20年4月スタートのNHK連続テレビ小説「エール」で好演。21年1月15日~31日、「東京芸術劇場プレイハウス」(東京・豊島区)のミュージカル「パレード」で石丸幹二と主演する。私生活では、13年に一般男性と結婚し1男。

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