テラハで人生激変 水越愛華の今「自分は何者」悩みながらも“誰かの力に”
恋愛リアリティー番組「テラスハウス(TOKYO 2019-2020)」への出演で一躍有名になった水越愛華(みずこし・えみか)は、番組出演前まではどこにでもいる“ふつう”の女子大生だった。テラスハウスに出演する人の多くが芸能事務所に所属していたり表舞台に立つ活動をしていたりする中、彼女は正真正銘、一切の“タレント的”活動をしていなかった一般の大学生だった。彼女は今、自分の思い描いていた未来とは違う現実を生きている。
原点はクラシックバレエ「負けず嫌いな子どもでしたね」
恋愛リアリティー番組「テラスハウス(TOKYO 2019-2020)」への出演で一躍有名になった水越愛華(みずこし・えみか)は、番組出演前まではどこにでもいる“ふつう”の女子大生だった。テラスハウスに出演する人の多くが芸能事務所に所属していたり表舞台に立つ活動をしていたりする中、彼女は正真正銘、一切の“タレント的”活動をしていなかった一般の大学生だった。彼女は今、自分の思い描いていた未来とは違う現実を生きている。
1998年2月1日、水越は神奈川県厚木市に生まれた。一歩郊外に出ればのどかな田園風景が広がる街で、両親とひとりの兄のもと育った。
「小さい頃を一言で表すと負けず嫌いな子どもでしたね。母がクラシックバレエを好きで幼稚園の頃にバレエを始めたんですけど、ほかの子よりいい配役とかいいポジションが欲しくて、早めに教室に行ったりとか、お稽古が終わった後も居残りして自習したりとかしてました」
この頃、水越は幼稚園で初恋を経験する。
「私、ちゃんと相手のフルネーム覚えていますよ(笑)」
――ちょっと教えてもらっていいですか?
「それは言えないですね! 分かる人には分かっちゃうかもしれないので(笑)」
(…………)
「でもかわいい顔してたと思います。整っているというか、すごくかっこいいなと思っていました。ただ、私がすごく人見知りだったので、アプローチとか一緒に遊ぶとかいうことはなく、遠くから見つめている感じでした」
小学校に入ってその初恋の男の子とは離れ離れになってしまった。思い出の大半を占めるのは、やはりバレエだ。地域のドッジボール・チームに一時期所属していたことはあったが、ひたすらバレエに一所懸命取り組んだ。
バレエは高校3年生まで続けた。彼女の歴史の大半を占めるほど打ち込んだが、途中で思春期特有の幕間も経験した。
「中学2年生の冬に、ちょっと1回、バレエばかりの日々に嫌気が差しちゃって、友達との時間も欲しくなって辞めたことがあります」
「でも辞めたときに、改めて自分がどれほどバレエが好きだったかとか、踊ることが好きだったかとか、バレエに費やしている時間の大切さに気付いて、また高校生から始めました」
地元の商業高校に進学しバレエを再開した水越。目標とする演目を踊るために再び打ち込むが、この高校時代に、彼女はその後の人生を大きく変える新たな出会いを経験する――。