中村蒼、朝ドラ「エール」は大きな転機「極めた人に出会えたことが大きい」

「ラジオが好きなんです」と明かした中村蒼【写真:舛元清香】
「ラジオが好きなんです」と明かした中村蒼【写真:舛元清香】

トークは苦手だが…「いつまでも、逃げているわけにはいかない」ラジオにも興味

――感謝している人は?

「会社の人たちには感謝しています。役者をやっている上で、教わった方はたくさんいらっしゃいますけども、その前に、会社が人としてとか生活とかいろんなことを面倒見てくれなければ、こうはなっていないわけですから。当時は、今よりもしゃべらなかったし、別にすごく意欲があった感じでもなかったんですが、少しでも可能性を感じてくれたんです」

――人前でお話をすることが苦手ということですけども、最近はトーク番組でも、しっかり話をされていますね。

「相変わらず、苦手は苦手なんですけども、防御せずにやっていかなきゃなと思っています。いつまでも、逃げているわけにはいかない。苦手なりに、ちゃんと自分から積極的にやっていきたいと思います」

――「ラジオ番組をやりたい」というお気持ちもあるそうですね。

「ラジオが好きなんです。ただ、何かを極めたりした方がパーソナリティーをやっているので、『自分はなぁ……』と思ってしまう。1人でやる難しさはなんとなく分かるので、できれば、すご腕の相棒が欲しいです。そういう人についていって、一緒にやれたら」

――好奇心が旺盛なんですね。

「自分はあんまり得意なものはないんですけど、今回、直太朗さんや育さんみたいに極めた人に出会えたことが大きいかもしれないです。音楽の世界やミュージカルの世界の人たちとあまり話す機会はなかったので、すごく貴重な経験になりました」

――最後に俳優としての今後の抱負をお聞かせください。

「いくつになっても、やったことのない、未知のものに飛び込んでいけるよう仕事をしていきたいです。どうしても新しい物に挑戦するのはちょっと怖かったり、年を重ねるごとにその怖さは増すと思うんですけど、恐れることなく仕事をやっていきたいです」

□中村蒼(なかむら・あおい)1991年3月4日生まれ、福岡県出身。06年、主演舞台「田園に死す」で俳優デビュー。近年の主な出演作品は、ドラマ「赤ひげ」シリーズ(NHK)、「悪魔が来りて笛を吹く」(NHK)、「詐欺の子」(NHK)、「浮世の画家」(NHK)、映画「空飛ぶタイヤ」、舞台「お気に召すまま」「忘れてもらえないの歌」など。

次のページへ (4/4) 【画像】中村蒼の「エール」出演場面カット。「福島三羽ガラス」の作詞家・村野哲鉄男を好演している
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