ド迫力「初代ゴジラ」を目撃せよ…福島県「円谷英二ミュージアム」

特別映像には初代ゴジラスーツが使用された
特別映像には初代ゴジラスーツが使用された

ゴジラが須賀川の街を…市民エキストラ参加の特別映像

 ミュージアムは特別な意味を持つ。2011年に発生した東日本大震災。須賀川市は市内の家屋1249棟が全壊となるなど、甚大な被害を受けた。

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 同館や図書館・こどもセンターが入る「市民交流センター」の土地には、もともと総合福祉センターが置かれていた。しかし、震災の影響で使用不能に。今回、新たに整備を行うにあたって、「偉人である円谷監督を顕彰する施設を」と望む市民の声もあり、ミュージアムの創設に至った。
 
 館内で上映されている特別映像「~夢の挑戦 ゴジラ須賀川に現る~」。初代ゴジラスーツを用いた迫力満点のシーンや特撮手法の解説が盛り込まれた約14分間の映像には、市民や子どもら約300人がエキストラで参加。地域に根差した作品に仕上がっている。「市民文化復興のシンボル」としての役割を担っているのだ。

ゴジラは同館の象徴だ
ゴジラは同館の象徴だ

 夢を持つことの大事さを教えてくれる場所。貫かれているのは、次世代のクリエーターへの熱いまなざしだ。同館の担当者は「第2の円谷さんが出てきたら。ミュージアムがそのきっかけになれば」と話す。「特撮の神様」が残した思いは、未来への道しるべとなるだろう。

(ENCOUNT編集部・吉原知也/Tomoya Yoshihara)

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