座長・相葉雅紀に「みんな救われた」 日向亘、共演シーンは「優しさとリンクしていいシーンに」
俳優の相葉雅紀と日向亘が、映画『4アウト ─もう一度、プレイボール─』(11月6日公開)に出演する。東京に初めて結成された身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」創設の実話をもとに身体障害者野球の世界を描いた本作で、相葉はチームをまとめる監督・矢上雄一を、日向はプロを目指す実力がありながら足先に欠損のある元高校球児・雅という難役を演じた。モデルとなった実際の「東京ブルーサンダース」の選手たちや障がいのあるキャストも多数参加した撮影現場で、2人はどのようにして、作品と向き合っていったのだろうか。

身体障害者野球の世界を描いた作品
俳優の相葉雅紀と日向亘が、映画『4アウト ─もう一度、プレイボール─』(11月6日公開)に出演する。東京に初めて結成された身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」創設の実話をもとに身体障害者野球の世界を描いた本作で、相葉はチームをまとめる監督・矢上雄一を、日向はプロを目指す実力がありながら足先に欠損のある元高校球児・雅という難役を演じた。モデルとなった実際の「東京ブルーサンダース」の選手たちや障がいのあるキャストも多数参加した撮影現場で、2人はどのようにして、作品と向き合っていったのだろうか。
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――本作への出演が決まった時は、どんなお気持ちでしたか。
相葉「恥ずかしながら、身体障害者野球チームというものを知らなかったので、勉強するところから始めました。知れば知るほど作品に登場する選手や主人公の矢上に惹かれていって『全力でやらせていただこう』と思いました」
日向「僕は野球が大好きで『いつか野球に携わる仕事をしたい』と思っていたので、何よりもうれしかったです。原作を読ませていただいて、それぞれに乗り越えた大きな壁があったり、野球が壁を乗り越えるきっかけになったり、その様子がすごくかっこよくて、本作への出演は光栄でした」
――「身体障害者野球に触れたのは初めて」とのことですが、触れてみて感じたことや、考え方の変化などはありましたか。
相葉「皆さん、それぞれ違う障害がある中で技術を高める方法を自分なりに工夫しています。『教科書やお手本はない』という印象を受けました。あと、盗塁というルールがなくて、ピッチャーとバッターの一騎打ちがかっこよくて魅力的だと感じました」
日向「チームの皆さんは、工夫しながら自分のできることを練習しているのですが、それぞれアプローチの仕方が違っていたことが興味深かったです」
――本作で、挫折や苦悩を乗り越えていく役を演じるにあたって、意識したことを教えてください。
相葉「野球一筋で生きてきた人が社会人野球で戦力外通告を受けて、障害者スポーツセンターの職員になるというのは挫折だったとは思います。でも、いろんな人に会って価値観が大きく変わるという、矢上の成長を見られる作品でもあります。それが伝わるように、野球や選手たちと接する中で成長につながるターニングポイントを考えながら、役作りをしました」
日向「健常者から障がいを背負うことになる役だったのですが、経験したことがないので想像で演じるのが難しかったです。お芝居でどう表現するか、すごく悩みました。そんな時に実際に障がいのあるチームの皆さんが『僕の話を聞く?』と声をかけてくださって『どう乗り越えたか』を聞かせてくださいました。すごくありがたかったですし、皆さんのことが大好きになりました」
――お2人は今回が初共演となりますが、お互いの印象はいかがですか。
相葉「一緒に練習もしていたのですが、野球がものすごく上手ですね。ピッチング練習で大変なのに、僕のノックの練習にも付き合ってくれて優しいです。スクリーンに入ると手足も長いしダイナミックなフォームで、すごく魅力が詰まっていると思います」
日向「僕は小さい時から相葉さんが大好きで、テレビをつけたら相葉さんがいるという生活だったので、初めてお会いした時には『本物だ!』と思いました(笑)。全選手とスタッフの名前を覚えていらっしゃって、『日向!』と呼んでくださいました。座長としてもチームを一つにまとめてくれて、相葉さんが『みんなで面白いもの作ろうぜ』と中心になってくださっていました」
――お2人のシーンで印象的だったエピソードがあれば教えてください。
日向「一歩を踏み出すために矢上さんが優しく手を差し伸べてくれる描写は、相葉さんの優しさとリンクして、すごくいいシーンになったと思います」
相葉「あのシーンは難しかったね。見守る立場でありながらも、手を差し伸べるというのが難しいシーンでした。感情を表に出さず、内に秘めた思いを表現することを意識していました」

芝居経験がない人との共演も
――野球チームの皆さんと向き合いながらの撮影はいかがでしたか。
相葉「選手の皆さんの熱量が半端なかったです。芝居経験があるないに関係なく、『この作品の中でこれを表現したいんだ』という思いが強い人たちばかりでした。でも、芝居経験のない人たちは『こうしたい』という思いをなかなか言えなくて、それを僕が監督に伝えるようにしていました」
日向「相葉さんがみんなの気持ちを汲み取って監督に伝えてくださって、みんな救われたと思います。『悔いなくやりきろう』という空気を作ってくださっていました」
――最後の試合のシーンの撮影は、どんな雰囲気でしたか。
相葉「日暮れの時間との戦いだったので、タイトな中でやっていました。でも、撮影をしているという感覚より、みんなで野球をやっているのを撮ってもらっている、みたいな。今までの撮影現場にはない感覚でした」
日向「狙い通りにセンターオーバーを打たなきゃいけない、ゴロを打たなきゃいけない、という縛りがある中で、一発でうまくいく時もあれば失敗する時もあって、お互いに『頑張れ!』と声をかけあっていました。本当に野球をやっているような感覚だったし、気持ちが高ぶりました。リアリティーのあるシーンになっていると思います」
――そんなチームメイトの皆さんとは、どのような交流をしていましたか。
相葉「ご飯に行ったりしましたね。みんな、何でも話すんです。『え? 笑っていいの?』みたいなジョークも。それに困っている僕たちの顔を見て楽しんでるんですよ(笑)」
日向「ブラックジョークでしたよね(笑)」
相葉「すごく楽しかったね!」
――最後に、本作の見どころをお願いします。
日向「出演者全員が『この作品に全てをぶつける。いいものにしたい』という思いだったことは映画を見ていても伝わるし、この作品の魅力になっていると思います」
相葉「実話に基づいているということもあり、『この映画を見てどう生きるか』『どうすれば豊かになるのか』を考えさせられる、そんな映画になっていると思います」
□相葉雅紀(あいば・まさき)1982年12月24日、千葉県出身。1999年に「嵐」のメンバーとしてCDデビュー。国民的グループとして数々のミリオンセラーやドームツアーを成功させる。嵐の活動終了後も日本テレビ系バラエティー番組『嗚呼!!みんなの動物園』(土曜午後7時)やテレビ朝日系バラエティー番組『相葉マナブ』(日曜午後6時)などでMCとして活躍。俳優としても、テレビ朝日系連続ドラマドラマ『マイガール』(2009年)、映画『“それ”がいる森』(22年)などで主演を務めた。
□日向亘(ひゅうが・わたる)2004年3月18日、群馬県出身。2019年に開催された「HORIPRO MEN’S STAR AUDITION」でグランプリを受賞し、俳優デビュー。183cmの長身を活かし、21年にはテレビ朝日系特撮ドラマ『仮面ライダーリバイス』で五十嵐大二/仮面ライダーライブ役として大抜擢され、一躍注目を集める。その後も、NHK大河ドラマ『どうする家康』(23年)、TBS系連続ドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(23年)など話題作に立て続けに出演。現在放送中のNHK連続テレビ小説『ブラッサム』では主人公の弟・葉野守役を演じる。
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