わずか258円、最強のコンビニグルメ目当てに34万円かけて来日 イギリス人が語った感動の瞬間「最高に美味」

ファミリーマートの人気商品「ファミチキ」が、10月17日に発売から20周年を迎えた。ファミリーマートでは20周年を記念し、9月29日から週替わりで限定商品の「オトナ★ファミチキ」を順次販売、第3弾の「ピッツァ味」(税込み258円)は10月13~19日の1週間限定で全国の店頭に並んだ。そんな今しか食べられない幻のファミチキを味わうため、遠くイギリスから約34万円をかけて来日した男性がいる。流ちょうな関西弁で、日本やファミチキへのとめどない愛をSNS発信、一部から「ファミチキニキ」と慕われるイギリス人男性アーロン・グリーンさんの、わずか50時間の日本滞在を追った。

「ファミチキニキ」と慕われるアーロン・グリーンさん【写真:ENCOUNT編集部】
「ファミチキニキ」と慕われるアーロン・グリーンさん【写真:ENCOUNT編集部】

「ファミチキ(ピッツァ味)」を食べるため、約34万円をかけてイギリスから来日

 ファミリーマートの人気商品「ファミチキ」が、10月17日に発売から20周年を迎えた。ファミリーマートでは20周年を記念し、9月29日から週替わりで限定商品の「オトナ★ファミチキ」を順次販売、第3弾の「ピッツァ味」(税込み258円)は10月13~19日の1週間限定で全国の店頭に並んだ。そんな今しか食べられない幻のファミチキを味わうため、遠くイギリスから約34万円をかけて来日した男性がいる。流ちょうな関西弁で、日本やファミチキへのとめどない愛をSNS発信、一部から「ファミチキニキ」と慕われるイギリス人男性アーロン・グリーンさんの、わずか50時間の日本滞在を追った。

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 イギリス・ブリュッセル出身のアーロンさんが日本に興味を持ったのは12歳のとき。ある時ふと、自分の身の回りにあるおもちゃや漫画、テレビ番組が、すべて日本のものであることに気付いたという。

「友達から『BLEACH(ブリーチ)』の英訳漫画を借りてドハマりしたのが直接のきっかけ。そういえばと部屋を見渡すと、ポケモン、ベイブレード、遊戯王カード、夢中になったものは全部日本のものでした。戦隊モノは英語で『パワーレンジャーズ』というんですが、変身後のバトルシーンは日本の映像のままで、日常シーンだけアメリカの俳優が演じて差し替えてるんですよ。海の向こうには、こんなに面白いものを作る国があるのかと」

 19歳で大学を中退すると、世界最大規模のコンサル企業「デロイト」グループで公認会計士として働き始めたが、激務に追われ「深夜アニメだけが心の支え」という日々が続いた。同時期には多額の借金も背負い、半ば現実から逃れるために縋りついたのが日本への憧憬(しょうけい)だった。

「このままじゃつぶれると思い、日本に行くという子どもの頃からの夢を叶えるため、必死で日本語を勉強したんです。漫画を読んだり、アニメを見たり、ネットで日本人と話したりと完全に独学。漫画の影響でサムライみたいな言葉遣いになったり、女の子とばかり話して女子っぽい口調になったりもしました(笑)」

 猛勉強の末、わずか1年で日常会話をマスター。20歳の誕生日を迎えた2017年、念願の初来日を果たした。その時に触れた日本人の優しさが、10年が過ぎた今も忘れられないと口にする。

「東京から大阪に夜行バスで向かう直前、荷物を入れていた駅構内のコインロッカーが、営業時間を過ぎて入れなくなっていたんです。旅行中とはいえ、完全に自分の不注意。イギリスだと自己責任と言われ取り合ってもらえません。ところが、日本の駅員さんはすぐにシャッターを開けて助けてくれた。こんな国があるのかと。あの経験がなければ、ここまで日本を好きになることはなかったかもしれません」

「ファミチキのCMに出るのが夢」と語った【写真:ENCOUNT編集部】
「ファミチキのCMに出るのが夢」と語った【写真:ENCOUNT編集部】

 もうひとつ、衝撃を受けたのが日本のコンビニのクオリティーだった。

「当時訪れたコンビニで、おにぎりが1個80円でした。今のイギリスの物価は日本の3倍くらいで、松屋みたいなファストフードがだいたい3000円、サンドイッチでも1000円くらいしますが、当時の衝撃はそれ以上でした。80円で1食が補えるのかと」

 いつしか「日本のコンビニは安くてうまい」と外国人の間で話題に。アーロンさんは「そんな日本のコンビニグルメの中で、最も象徴的な食べ物こそがファミチキなんです」と力説する。

 今年5月、SNSアカウントを新設し、日本語での動画配信を開始。8月には21日間という長期の日程で日本に滞在したが、イギリスに帰国した直後、「ファミチキに20周年限定フレーバーが出る」という情報が舞い込み、今回の再来日を決意した。

「『イギリスにいるせいでファミチキ20周年限定フレーバー食べられへん』という動画が800万回再生もバズって、この機を逃せば二度と食べられない、これはもう行くしかないと。旅費は総額34万円、仕事の合間を縫って50時間の弾丸旅行でした。でも、待望のピッツァ味には34万円かけたかいがありました。最高に美味でしたよ」

 滞在中には、何度か「アーロンさんですか?」「いつも見ています」と声をかけられる場面もあったという。「日本の魅力、ファミチキの魅力をもっと伝えていきたい。いずれはファミチキのCMに出るのが夢ですね」。日本を愛して止まない“ファミチキニキ”は、大好物を両手にそう締めくくった。

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