SHOW-WA、実現へとこぎ着けた“今年やりたいこと” 武道館公演に懸ける思い「青春の1ページに」
秋元康氏プロデュースの6人組昭和歌謡グループ・SHOW-WAが、30日に初アルバム『タイムマシンはいらない』をリリースし、翌10月1日には東京・日本武道館での単独公演『SHOW-WA Concert in 日本武道館 ~大丈夫?いや、無理でSHOW!~』を初開催する。ENCOUNTは、大きな節目を目前に控えた6人をインタビュー。「夢をあきらめるな!男性グループオーディション」を経ての結成から3年が過ぎ、各自の覚悟、武道館公演への思いなどを聞いた。

武道館公演発表でメンバーもファンも涙「全員で喜び合いました」
秋元康氏プロデュースの6人組昭和歌謡グループ・SHOW-WAが、30日に初アルバム『タイムマシンはいらない』をリリースし、翌10月1日には東京・日本武道館での単独公演『SHOW-WA Concert in 日本武道館 ~大丈夫?いや、無理でSHOW!~』を初開催する。ENCOUNTは、大きな節目を目前に控えた6人をインタビュー。「夢をあきらめるな!男性グループオーディション」を経ての結成から3年が過ぎ、各自の覚悟、武道館公演への思いなどを聞いた。(取材・文=大宮高史)
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――初アルバムのリリースと初の日本武道館公演。グループにとって大きな節目が重なりました。
山本佳志(以下、山本)「今年の頭にメンバーで『今年やりたいこと』を書き出していたんです。その中に『武道館』や『アルバム』がありました。言葉にして伝え続けたおかげだなと感じましたし、率直にうれしいです」
――初アルバムの決定を聞いた時の思い出は。
山本「打ち合わせの席でレーベルの方から告げられて、みんなで『おーっ!』と声を上げました」
寺田真二郎(以下、寺田)「持ち曲も増えていたので『次はアルバムかな』と予想はしていましたが、喜びが湧き上がってきましたね」
――武道館公演の発表は、今年3月のフジテレビ系『ぽかぽか』卒業24時間ライブのエンディングでした。
塩田将己(以下、塩田)「最後に大雨の中、バラードを歌っている最中に聞きました。実感が湧かないまま涙があふれてきて、ファンのみんなも大号泣でした。全員で喜び合いました。寺田さん以外は(笑)」
寺田「いや、僕も泣いていましたよ(笑)。雨がすごすぎて、涙なのか雨なのか分からない状態になっていただけです」
向山毅(以下、向山)「本当に忘れられない瞬間でした」
――アルバム『タイムマシンはいらない』には、新曲が3曲収録されています。まず、リード曲の『チャンスキス』のポイントは。
向山「ファンの皆さんと一緒に盛り上がりたい曲ですね。イントロから掛け声が入っていて、超レトロ楽曲です。主旋律を追いかけるフレーズも印象的ですし、好きな女性に最後のチャンスで『キスしてくれないか』と迫る、昭和の男らしいラブソングになっています」
――新曲『ラプソディをもう一度』はどのような楽曲ですか。
井筒雄太(以下、井筒)「僕たちはイベントでお客さまの元へ歩いていく演出が多いので、オリジナル曲でも近くに行ける曲が欲しいと思っていた時にいただいた楽曲です。サビでは皆さんと一緒に手を振りながら歌える構成になっています。とてもグルーヴィーで、歌詞は10年ぶりに再会した男女の恋を描いていて、会場全体が温かい空気で一つになれる曲です」
――初のバラード曲『僕の瞳を信じて』も収録されます。
塩田「自信をなくしている女性に、男性が『鏡を見るのをやめて、僕の目を見てほしい。僕の瞳を信じてくれれば後悔させないから』と語りかける情景を描いた曲です。ファンの目をしっかりと見つめながら歌いたいです。新曲は3曲とも僕たちからリクエストを出させていただいたものなので、表現の幅がぐっと広がりました」
――MATSURIとの合同曲だった『僕らの口笛』や『ジューンブライド』も、SHOW-WAバージョンとして新たにレコーディングされていますね。
山本「パート割りが新しくなったので、『12人の方が良かったとは絶対に言われたくない』が一番の目標でした。人数は減っても、声の厚みやエネルギーで絶対に負けない自信はあります」
――2CD盤と超豪華盤には、カバーコレクションも収録されます。『DESIRE-情熱-』や『時の流れに身をまかせ』など、昭和の名曲をカバーしていますね。
青山隼(以下、青山)「『DESIRE -情熱-』は結成したての頃に秋元先生から『歌いなさい』と言っていただいた原点の曲です。僕らの初披露ライブだった『#ぽかフェス』でもカバーさせていただいています。今でもイントロが流れると会場のボルテージが一気に跳ね上がるんで、頼もしいキラーチューンです」
――楽曲をカバーするにあたって、意識していることはありますか。
塩田「SHOW-WAは女性アーティストの曲をよくカバーさせていただいているんです。女性の繊細な心境を男性の僕たちが歌うので、違和感を覚えさせないでその繊細さをどう表現するかは意識しています、ものまねやカラオケにもならないように、原曲へのリスペクトも欠かせないです」
向山「今回収録されているプリンセス プリンセスさんの『M』は、初めてのツアーでも披露した曲でした。当時もとても緊張したんですが、レコーディングでその緊張感が思い出されて、ちょっと感慨にひたりました。SHOW-WAらしいハモりを重ねていきました」

『ぽかぽか』出演で成長を実感「瞬発力が身につきました」
――『ぽかぽか』では、2年間レギュラーを務めました。番組で成長したことはありますか。
青山「生放送の現場に立たせていただいたことで、トラブルやむちゃぶりが飛んできても、誰かが何かを言った瞬間に別の誰かが必ずフォローに回る瞬発力が身につきました」
寺田「僕は以前から料理研究家としてテレビに出ていましたが、その頃は料理という武器があったし、そもそも料理が主役で僕は補足でした(笑)。でも、SHOW-WAでいると、生身のスキルが試されるんです。だからこそ、自分ができない時は誰かが助けてくれるというグループの心強さを実感しています」
――バラエティーを経験する中で、お互いの意外な一面も見えてきましたか。
寺田「SHOW-WAは器用にこなすより、真面目に一生懸命やった結果、なぜか予想外の方向に転がっていって面白くなることが多いです」
青山「全然ウケを狙っていないのに、結果としてそれ以上の面白さになってしまっているというか(笑)。MATSURIとクイズ対決をした時も、僕たちは本気で勝ちにいっていたのに、珍解答の方が目立っていましたね」
山本「こんなに“天然”のメンバーが多いグループなんだって、知ってもらえたかも」
――では、一番天然だと思うメンバーは。
向山「このへん……かな?(青山と塩田を指して)」
山本「塩田はおバカの要素もあるね(笑)。クイズで『ホケミって何の略?』っていうお題で、正解はホットケーキミックスなのに『ホケホケのケジャンの実』って答えたくらい、ぶっ飛んでる人です」
塩田「全然分からなくて書いた回答がウケるってことは、よくあります(笑)」
山本「グループの中でただ1人の大卒なのにね(笑)」
青山「天然がウケすぎたところに、まともな回答で引き締めてくれるのが井筒なんです。バラエティー的には違うかもしれないけど、真面目に正解に近い答えをくれる」
井筒「その分、僕ができないことを皆がやってくれるんですよね。すごくバランスがいい」
――令和の今、昭和歌謡を歌い継ぐことの魅力はどこにあると思いますか。
井筒「今の楽曲は短い尺のものが主流ですが、昭和歌謡はイントロがしっかりあって、曲の世界観に深く浸る準備ができます。そして、歌詞の物語性がとても強くて、自分の人生に重ね合わせてしまうような歌詞が多いですよね。そういった名曲を歌わせていただけるのは、ありがたいチャンスです」
塩田「僕の会社員時代は、飲み会の2次会で上司が当たり前に昭和歌謡を歌っていました。スナックにもよく連れて行ってもらったので、意外と身近でした」
山本「親がテレビで見ていた曲を覚えていったのが、最初の接点でした」
向山「あと、ドリフさんとかもね」
井筒「歌番組も多かったみたいだし、生中継で移動したがら歌ったり……とすごい時代だったなってイメージがあります」
――最年長の寺田さんは1983年生まれですが、昭和の記憶はありますか。
寺田「覚えていますね。ネットがなかったのでテレビが全てで、どのアーティストの曲も誰もが知っていて、学校中で同じ曲の話題になっていました」
――平成生まれのメンバーと、ジェネレーションギャップを感じる時はありますか。
寺田「たまにありますね。塩田さんが『この曲昭和だね』っていうと、平成の曲だったり(笑)」
塩田「でも、昭和64年も平成元年も、がんごう……元号が違うだけで音楽が突然変わる訳ではないじゃないですか(笑)」
寺田「ステージでも彼が『すっごく昔の曲なんですけど……』というのも、平成の曲が多いです」
青山「お客さまにとっては青春の大切な曲だから、そこでも時代のギャップが出ちゃうから気を付けようね(笑)」
――そして、日本武道館単独公演に向けて、現在の心境を教えてください。
井筒「先日、メンバー全員でお台場から武道館まで歩く企画をやりました。門をくぐって武道館が見えてきた時に『ここに自分たちが立つんだ』といろんな思いが込み上げてきました。僕らも客席で見ていた武道館の舞台を、今度は自分たちが届ける側になるんだと実感して。お客さまにとって絶対に忘れられない青春の1ページと思ってもらえるよう、僕たちも全力で楽しみたいです」
向山「1回きりのステージですから、後悔は絶対にしたくありません。お祭り騒ぎのように皆で思いっきり騒いで、『これからもこの子たちについていきたい』と思ってもらえるような公演にしたいです」
山本「1万人のお客さまが自分たちだけを見に来てくれるって、まだ想像がつかないですね」
塩田「僕はaikoさんや、AKB48さんのライブでよく武道館に行きました。あと、大学の入学式も武道館でした。全方向にお客さまがいるし、上を見れば国旗があるので日の丸を見ながら歌うって、エモい光景です(笑)」
向山「いや、まだ立ってないから(笑)」
山本「うれしさだけでなく、本番が近いので焦りに近い気持ちもあって。やるべきことが山積みなので、とにかくがむしゃらに準備をやり切らなければいけないなと気を引き締めています」
□SHOW-WA 寺田真二郎、山本佳志、向山毅、塩田将己、青山隼、井筒雄太の6人からなる昭和歌謡グループ。2023年に実施の「夢をあきらめるな!男性グループオーディション」合格者から同年7月に結成。24年9月に『君の王子様』でデビュー。同年にはMATSURIとともに、日本レコード大賞新人賞を受賞。25年は SHOW-WA&MATSURIとしての初シングル『僕らの口笛』をリリースし、MUSIC AWARDS JAPAN 2026の最優秀演歌・歌謡曲楽曲賞を受賞。今年1月には3枚目シングル『東京ジャンクション』をリリースし、9月には、MATSURIと舞台『デカ×ホシ』で主演を務めた。
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