大黒摩季、中島美嘉、清春らが絶大な信頼を寄せる「歌える!J-POP」仕掛け人の素顔とは?
中島美嘉、清春、田村直美、岡平健治が語る仕掛け人の素顔
「歌える!J-POP」に出演するアーティストも口をそろえて長尾氏の音楽と人への情熱に敬意を表した。中島美嘉は長尾氏について「ものすごい愛情深い人」と言葉を添えて次のように語った。
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「私のライブにいつも来てくださって、何曲目に何を歌ったかって、ちゃんと覚えていてくれるし、どんな作品でもいつもちゃんと聞いてくださって『あの曲がよかったね』って必ず感想を伝えてくれる。これだけ多くのアーティストと付き合いがある方なのに、私のようないちアーティストをそこまで覚えていてくれているというのは、すごいなって毎回思います」
そんな中島との思い出話を長尾氏は振り返った。
「最初に聞いた曲が『RESISTANCE』(02)で、アルバム『LOVE』(03)には5曲目に入っていたので、美嘉に『RESISTANCEは5曲目の曲じゃない』って昔1回だけ言ったことがあったんです。そしたらこの前『長尾さん、RESISTANCE好きでしょ?』って言われて。そんな会話も覚えていてくれるような女性なんですよ。『ひろ』(14)というamazarashiというバンドの秋田ひろむが作った歌があるんだけど、初めて彼女がファンクラブミーティングをやった時にそれを歌って僕は泣いてしまってね。終わってから彼女に、どれだけ良い歌なのかってその背景を知っているから、褒めている時にも泣いちゃって『長尾さん、泣いてやんの』と言われちゃったけど。本当に美嘉は表現者として素晴らしいアーティストです」
そして今回出演を果たした清春も次のような言葉で長尾氏を慕う。
「今回は、長尾さんだったから出演しました。スタッフも昔から仲良くしてくれた人ばかりだったから。長尾さんとは、黒夢のデビューの頃からの付き合いでね。デビュー曲で『ポップジャム』に出たんだけど、下手くそだったからめちゃくちゃ怒られてね(笑)。それが初対面。でも初めから良いことも嫌なこともはっきり言ってくれて年上だけど友人というか、お互いに困ったときには助け合うような大切なお兄さんですね」
長尾氏はこの話に「あいつを助けたことはあるけど助けられたことはあったかなあ?」と笑いながら「初めての音合わせで黒夢の2人はちゃんと集合したんだけど、清春だけ遅刻したんです。おまけに音合わせしたら下手クソで。はっきりと彼に言ったんですよ。でも彼の歌には魅力があってね。それから100本ツアーをやって帰ってきたら、すごくうまくなっていてビックリしたの。アーティストって上がっていきたいって気持ちはみんな持ってるんだけど、その気持ちを強く持って、もがきながら上がっていくやつは好きですね。それは何回かライブに行くと感じるんですよ」
同じく長尾氏とは昔からの付き合いで久し振りの対面となった田村直美は「あの人は子どもがそのまま大人になった人でしょ(笑)。でも昔から適格なんだよね。歌い終わって前を通るとひと言“ポン”と言ってくれるだけど、それが絶対当たってるから、こっちも『はいわかりました』って感じですよ(笑)」と信頼を寄せた。
また20年ぶりにNHKで「19」の歌を披露する岡平健治とは意外にも今回が初めての仕事だったらしく、「最初の打ち合わせで健治も彼のお父さんも拓郎さんが好きだとわかって、それから盛り上がったんですよ」と一瞬で打ち解けたようで、岡平も「僕とは気が合うアニキです。テレビ新広島に落ちたのにNHKに受かった男」と冗談を交えながら語った。