『豊臣兄弟!』松下洸平&迫田孝也は「名コンビ」 制作統括が絶賛…異色の“家康主役”回を描く理由
俳優の仲野太賀が主人公・豊臣秀長(小一郎)を演じるNHKの大河ドラマ『豊臣兄弟!』(日曜午後8時)。物語がいよいよ天下一統へ向けて動き出す中、6日放送の第34回「最強のライバル」では、松下洸平演じる徳川家康にスポットが当てられる。放送を前に、制作統括の松川博敬チーフ・プロデューサーが取材に応じ、その狙いや松下の家康像について語った。

第34回「最強のライバル」が6日放送
俳優の仲野太賀が主人公・豊臣秀長(小一郎)を演じるNHKの大河ドラマ『豊臣兄弟!』(日曜午後8時)。物語がいよいよ天下一統へ向けて動き出す中、6日放送の第34回「最強のライバル」では、松下洸平演じる徳川家康にスポットが当てられる。放送を前に、制作統括の松川博敬チーフ・プロデューサーが取材に応じ、その狙いや松下の家康像について語った。
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本作は、秀長の兄で天下人となる秀吉を池松壮亮が演じ、強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を描く、夢と希望の下克上サクセスストーリー。脚本は八津弘幸氏が手掛けている。
第27回「本能寺の変」を境に、秀吉は天下取りへ向けて一気に加速した。一方、小一郎は兄の勢いに心が追いつかず、兄弟の間には少しずつ温度差も生まれていた。しかし、第33回では千利休(宗易/吉岡秀隆)との出会いを経て小一郎も覚悟を決め、再び兄と歩調を合わせる。そして、ここから立ちはだかるのが家康だ。
「第34回、第35回で『小牧・長久手の戦い』を描きます。第34回は『最強のライバル』というタイトルなのですが、家康が主軸の回にしました。家康がどうして羽柴との決戦に挑むのか。彼の苦難の半生を振り返りながら描く、かなり異色の回になっています。そこで描かれる家康の覚悟を受けて、第35回へとつながっていきます」
なぜ、あえて家康にスポットを当てた一話を作ったのか。松川氏は、その理由をこう説明する。
「羽柴と徳川がぶつかる小牧・長久手の戦いを前に、これまで描いてきた家康が『ここで本気で熱くなれるのかな?』という思いがあったんです。本当に羽柴と全面戦争をする、と考えるのか。その背景は丁寧に描かないといけないと思いました」
続けて、家康のこれまでの歩みにも触れた。
「家康は本当に不遇の半生じゃないですか。息子も妻も殺さなきゃいけなくて、それでも生き残るために我慢を重ねてきた。羽柴兄弟からのプレッシャーに対しても、受け入れるしかないと諦めているのですが、この回の中でついに立ち上がる姿が描かれます。家康が、なぜここまでひねくれているのか。『なるほど、こういう過去があったんだ』と分かると思います。諦めの人生の中でも、熱い思いはずっと胸にしまってきたからこそ、今の家康につながっているんだなと。そして、いよいよ第35回では、家康が本領を発揮します」
そんな家康をそばで支えてきたのが、迫田孝也演じる石川数正だ。
「本当に2人は名コンビですよね(笑)。迫田さんなら、松下さんが繰り出すいろんな芝居を、ツッコミなどでうまく受け止めてくれるかなと。松下さんとのコンビネーションを考えたことが、キャスティングの理由です」
今後は、数正の出奔という大きな出来事も待っている。その描き方にも言及した。
「数正が出奔した理由には諸説ありますが、『豊臣兄弟!』では、前半から家康と数正の絆を描いてきました。三方ヶ原の場面でも、家康が数正に忠告するように頼むやり取りがありましたが、その流れに沿って描かれます」
家康といえば、松本潤が主人公として演じた2023年の大河ドラマ『どうする家康』も記憶に新しい。今回の松下演じる家康ならではの違いについても語った。
「全体的にコミック的というか、“少年ジャンプ大河”と言われていますけど、家康の過去の苦難についても、かなりデフォルメしています。何より、キャラクターが違いますよね。松本潤さんの家康は“か弱きプリンス”というのが初期のキャッチフレーズでしたけど、今回は、抑圧され、ひどい目に遭いながらも、ずっと我慢をしてきた人物です。だからこそ、ちょっとひねくれたところがある。そのあたりが一番の違いかなと思っています」
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