【UFC】朝倉海、32歳で見え始めた終点「そんなに長くない」 意外な現在地「今が成長期」<インタビュー第4弾>
UFCファイターの朝倉海(32=JAPAN TOP TEAM)は今月29日に行われる格闘技イベント「UFC Fight Night: Nurmagomedov vs. Song」(中国・上海オリエンタルスポーツセンター)に出場しアオリ・チロン(中国)と対戦する。ENCOUNTでは単独インタビューを実施。待望の初勝利を挙げるまでの道のりや私生活、今後の展望を追った。全4回にわたるインタビューの第4弾では、自身の引き際や「UFC日本イベント」実現への野望に迫った。

UFC上海 朝倉海単独インタビュー~第4回~
UFCファイターの朝倉海(32=JAPAN TOP TEAM)は今月29日に行われる格闘技イベント「UFC Fight Night: Nurmagomedov vs. Song」(中国・上海オリエンタルスポーツセンター)に出場しアオリ・チロン(中国)と対戦する。ENCOUNTでは単独インタビューを実施。待望の初勝利を挙げるまでの道のりや私生活、今後の展望を追った。全4回にわたるインタビューの第4弾では、自身の引き際や「UFC日本イベント」実現への野望に迫った。(取材・文=島田将斗)
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意外な答えが返ってきた。マカオで鮮烈なUFC初勝利を挙げた海に、一度は経験したタイトル戦までの道のりを問うと、「正直考えてない」。
ベルトを諦めたわけでは決してない。いまはとにかく「目の前の試合をこなしていきたい」という思いが強い。
「選手としてもね、めちゃくちゃ長いわけじゃない。体の調子もいいので、今はできるだけ試合をこなして。この歳(32歳)になって実力がまだ伸びてるんですよね、成長期だなと自分では思っていて、意外と『遅咲きなんじゃないかな』と。長くはないけど、ここから伸びるんで。ガンガンやってこうかなと思ってます」
自らの口から飛び出した「長くはない」という言葉の真意について問うと「絶対40歳まではやらないな、と思ってます。体的にもだと思うし、他にもやりたいことが出てくると思う。だからそんなに長くはないなと」と明かした。
一方で「まだやれる所まではやります。もちろん、やりますよ。とにかくチャンピオンを取ることは考えてます」と続けた。
そんな限られた時間の中で、海にはベルト戴冠とともに、どうしても成し遂げたいもう一つの大きな目標がある。それが「UFC日本イベントの実現」だ。
「UFCのチャンピオンになることと、UFCで日本イベントをやるっていうのが、まず今の僕の目標なので、そこは実現させたいです。UFCとしても、今、UFC日本イベントをやって、本当に集客ができるのかとか、利益が出るのかとか、そういうことも考えていると思う。
だからこそ日本で知名度のある僕とかがしっかりUFCで活躍して、『朝倉海がいれば日本イベントできるよね』って思わせるのが一番かなと思います。だから実現のためには本当に僕が頑張るところだなって正直思ってます」
その目標を実現するためには、ただ勝ち続ければいいわけではない。前戦の1R・TKO勝ちで「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」を獲得し、UFC幹部に大きな印象を残したが、今後もインパクトを残し続けなければならない。次戦のチロン戦に向けて、海は打撃での真っ向勝負を宣言した。
「チロンもストライカーで、打撃の強い選手です。なので、そこで上回りたいなと思います。相手の得意な所で上回って、しっかりKO。僕の打撃の強さを世界中に証明する試合になればいいなと思います」
マカオ大会後にはトップランカーのソン・ヤドン(中国)が海に対し「彼はまだ私の階級で1試合勝っただけ」と発言し、話題を呼んだ。これに対し、海は「その通りだなと思います」と相手の実力を素直にリスペクトしつつも、最後は不敵な笑みを浮かべた。
「ソン・ヤドン選手もね、本当にトップどころとしのぎを削ってきてる選手で、本当に強い選手です。僕も勝ちを重ねて、いつか勝負できたらいいなと思います」
多くの期待を背負って海外に挑戦し、2連敗。「本当に通用するんだろうか」とこれまで感じたことのないような不安を感じる日々を送るも、練習、生活、すべての質を上げることで、これを乗り越えた。32歳、格闘家としての終点も見えつつあるが、いまが一番成長している。日本が誇るストライカー・朝倉海の、世界へ向けた強さの“証明”はまだ始まったばかりだ。
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