「ここ座ってもいいですか?」全席指定の新幹線でモヤモヤ…「聞かれても困る」外国人への周知に課題も

帰省や旅行で移動が増えるこの時期、ネット上では新幹線の指定席を巡るトラブルが相次いで報告されている。背景には、事前の予約の必要性が十分に周知されていないという事情も……。SNS上で問題提起を行った投稿者に、詳しい話を聞いた。

お盆期間の全席指定席運用が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
お盆期間の全席指定席運用が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

お盆期間の「のぞみ」全席指定席初日、指定席を巡るトラブルが続出

 帰省や旅行で移動が増えるこの時期、ネット上では新幹線の指定席を巡るトラブルが相次いで報告されている。背景には、事前の予約の必要性が十分に周知されていないという事情も……。SNS上で問題提起を行った投稿者に、詳しい話を聞いた。

「さっきから隣の席良いですか? て、聞かれるから ここ指定席なのでチケットあれば問題ないです て返すとみな消えてく

この新幹線 自由席ないんだが大丈夫なのかしら? 次の駅まで1時間近くあるけどデッキにかなり人たまっとる…」

 お盆期間の「のぞみ」全席指定席初日となった今月7日、SNS上に投稿された指定席を巡るトラブル。食べ歩きが趣味という30代の投稿者は、東京~京都間で新幹線の指定席に乗車中、空いている隣の席を利用していいか、乗客から何度も問いかけられたと振り返る。

「お盆の『のぞみ』全席指定の初日で、車内はほぼ満席、ちらほら空きがあるといった感じでした。ドアが開いたときやトイレに行く際に見た感じ、デッキにも10人ぐらいはいたかと思います。声をかけられたのはほとんど東京~新横浜間で、3分の2が海外の方でした」

 投稿者の隣は空席。乗ってきた乗客は入れ替わり立ち替わりに「隣いいですか?」と聞いてきたものの、座席は指定席のため、投稿者が勝手に利用を許可できる立場にはない。仕方なく「指定席なのでチケットあるなら大丈夫ですよ」と返すと、みんな諦めて去っていったという。

「誰がどこの区間のチケットを買っているのか、どこから席が予約されているのかも分からないので、そう答えるしかなかったです。時期的に全席指定になったことを知らない人もいるかもしれないので、こういう回答の仕方をしましたが、正直なところ、落ち着いて弁当を食べることもできず、聞かれても困るというのが本音でした」

 多くは海外からの訪日客。投稿者がスマートフォンの翻訳機能を使って説明したところ、お盆期間が全席指定となることを知らなかったという人も多くいたという。「ガイドブックに載ってないから知りようがない」という声も多く、海外からの旅行者はどうすれば情報にアクセスできるのか、疑問も残ったという。

 投稿は拡散。「そもそも指定席のみなの知らないのでは」「『指定席券をお持ちでない方は普通車指定席には乗れません』とはっきり明記すべき」「日本人でも分かりづらい」など、さまざまな意見が寄せられている。

 一連の反響について「JR側の対応や、海外からの旅行客向けの案内の情報不足について、問題が出てきていると感じています。座った方に悪意があった場合は、私の対応一つで不正乗車の片棒を担ぐことにもなりかねないという意見もあり、ちょっと考えさせられました。JRや旅行会社などには、何らかの形で改善策が提示されることを期待したいです」と投稿者。

 お盆期間の全席指定という運用が定着しつつある一方で、その周知は乗客一人ひとりの経験則に委ねられているのが現状だ。訪日客が急増する中、多言語での分かりやすい案内をどう届けるか、業界全体の対応が待たれる。

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