門脇麦「アドリブがすごく苦手」 不確かなものを描く映画で見せた覚悟
俳優の門脇麦が28日、日本外国人特派員協会で行われた日中韓合作映画『ゴースト・オブ・ウエノ』試写会イベントに、竹中直人、ワン・チャイ監督と共に登壇した。

日中韓合作映画『ゴースト・オブ・ウエノ』に出演
俳優の門脇麦が28日、日本外国人特派員協会で行われた日中韓合作映画『ゴースト・オブ・ウエノ』試写会イベントに、竹中直人、ワン・チャイ監督と共に登壇した。
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本作は、かつてホームレスがテント村を形成していた上野公園を舞台に、一人の人間の生き方としての“失踪”に焦点を当て、すれ違う人と人のつながりに迫るヒューマン・ミステリー。
現在の日本では、年間8万人もの人が行方不明になり、そのうち3万人が孤独死、さらにその約1割が身元不明の無縁仏とされており、日本における失踪問題は、世界的に注目されている。
自らの生い立ちにとある喪失を抱えるソーシャルワーカーのサツキを演じた門脇は「最初に台本いただいた時は、お話の内容的に確かなものだけでなく、不確かなものもたくさん作品に取り入れたいっていう意向みたいなものは強く感じました」と印象を述べると「台本だけでは理解できないことが多くて、監督といろいろなことをお話しして、自分が何を感じたかで完成していく作品になるのではないかなと思ったんです。ただそこに台本があって、それを憶えてお芝居をするだけではない作品。とても覚悟がいる、とても大変そうだなと思いました」と語る。
不確かなものを演じるためには、即興的な余白も必要になる。門脇は「私はアドリブがすごく苦手で、自分でセリフを足したりすることは基本どの作品でもしないので、今回のセリフも台本通りです」と前置きしつつ「サツキは、いろんな人の話を聞きながら自分の心の旅路をしていくことで、この映画が一つの形になるのかなと思っていました。だから、サツキの行動に対して、道筋的なものは一切手放しました」と心の向くままに芝居をしたという。
サツキと行動をともにするホームレスのトシを演じた竹中との芝居も「ずっとフラットにやっていました。竹中さんも全然決めていらっしゃらなかったと思うので、2人でやってみて、「あ、こんな感じになるんだ。なるほど」と毎回。「全然違う。こんなシーンだと思わなかった」という感情まで運ばれていくという感じで、本当に旅をしながら、サツキとしてドキュメンタリーを撮っているような気持ちでした」と撮影を振り返っていた。
また門脇は、日中韓合作の現場について「合作映画は、座組によって変わるので一概には言えませんが」と切り出すと「今回に関しては、撮影部は中国の方、照明部はスペイン、題材は日本で、俳優も日本人。混沌としたなかでの撮影だったのですが、中国語と日本語をしゃべれるのが監督とスタッフさんの2人。初日は通訳がついていたのですが、その後はいなくなって……。でもだんだん想像で分かるようになるんですよね」と笑顔を見せていた。
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