『シャドバWB』トップ選手たちが挑んだ“二足のわらじ” 新チームで築く調整環境と、ファンへの思い

 次世代スマホカードゲーム『Shadowverse: Worlds Beyond(シャドバWB)』の大型オフライン大会「RAGE Shadowverse Japan Championship 2026 Season 2」のDay 1が、19日にインテックス大阪にて開催された。開幕したばかりの「Shadowverse Premier Series(プレミアシリーズ)」の選手たちも大会に参加しており、そこで2選手を取材。プレミアシリーズと大型大会の“二足のわらじ”やそれぞれの調整環境、そしてファンへの思いなどについて話を聞いた。

「RAGE Shadowverse Japan Championship 2026 Season 2」が開催された【写真:(C) Cygames, Inc】
「RAGE Shadowverse Japan Championship 2026 Season 2」が開催された【写真:(C) Cygames, Inc】

「RAGE Shadowverse Japan Championship 2026 Season 2」がインテックス大阪で開催

 次世代スマホカードゲーム『Shadowverse: Worlds Beyond(シャドバWB)』の大型オフライン大会「RAGE Shadowverse Japan Championship 2026 Season 2」のDay 1が、19日にインテックス大阪にて開催された。開幕したばかりの「Shadowverse Premier Series(プレミアシリーズ)」の選手たちも大会に参加しており、そこで2選手を取材。プレミアシリーズと大型大会の“二足のわらじ”やそれぞれの調整環境、そしてファンへの思いなどについて話を聞いた。

MURASH GAMING・Spicies「勝利でしっかり還元していきたい」

 今回の大会は、最新カードパック「クロニクル・オブ・デスティニー」環境での2デッキBO1形式(2種類のデッキを登録し、そのうち1デッキで対戦して勝敗を決めるルール)のスイスドロー方式、最大8回戦で行なわれ、6勝0敗、6勝1敗、6勝2敗でDay 2に進出できる形だ。

 11日と12日にはTOKYO NODEにてプレミアシリーズの開幕戦が開催され、『シャドバWB』のトップを走る選手たちが激戦を繰り広げた。そこから約1週間で迎えた大型オフライン大会。厳しいスケジュールのなかでも、プレミアシリーズ選手たちは奮闘を見せていた。

 その一人がSpicies(MURASH GAMING)だ。旧プロリーグ時代はDetonatioN FocusMeの古株選手として活躍していたが、シャドバPSではドラフトに伴いMURASH GAMINGへ。配信活動で見せる独特のキャラクターや、昨年のリーグ戦での悔しい結果から挽回を期するストーリー性などから、プレミアシリーズ選手の中でも抜群の人気を誇る。過去のRAGEでは優勝経験こそないものの、安定して好成績を残してきた。今大会はDay 1で惜しくも敗退となったが、会場での取材で大阪RAGEを振り返ってくれた。

 まずは自身の結果について「言い訳みたいになってしまうんですけど」と前置きしたうえで、「水曜日(22日)にプレミアシリーズがあって、練習時間を割かないといけない関係上、RAGEのための取り組みはあまりできない状況でした」と吐露。それでも「プレミアシリーズ選手として実績を残すためにも勝っていきたいし、スケジュールの苦しい状態でも勝つためにはどうすればいいのかをもっと考えていきたい」と今後の取り組みに目を向け、次のように“勝ち方”を展望している。

「自分は結構、大型大会向けの戦略を考えて勝っていくタイプです。そうした戦略を十分に考えて実行に移せるタイミングで勝ちを狙うことに加えて、単純に一つのデッキを極め切って、『この(相手の)デッキは対策していないけど、勝てるよね』というくらいになる。そのどちらかですね」

 試合外では、プレミアシリーズ選手としての初陣を終えて最初の大型大会ということもあり、「めちゃくちゃ声かけられました」と明かす。「髪の影響もある」と、チームオーナーがプロデュースするヘアサロン「CUT純」で染めた髪に触れ、「『Spicies選手ですか』と声をかけられる頻度は高かったし、嬉しかったですね」と笑顔を見せていた。

 また、今後のプレミアシリーズの試合に向けては「第1節では自分が過去の成績を引きずらずにパフォーマンスを発揮するところしかできなかったので、チームとして優勝を目指していく」と宣言。「(開幕戦では)応援の声がめちゃくちゃ大きくて、優勝を最も期待されているチームだと思っている」とファンからの声援に感謝を示し、「プレミアシリーズの勝利でしっかり還元していきたい。期待してほしいです」と語っている。

ファンと交流するあぐのむ(左から2人目)【写真:(C) Cygames, Inc】
ファンと交流するあぐのむ(左から2人目)【写真:(C) Cygames, Inc】

REJECT・あぐのむ「チームとしてすごく良い状態だと思っています」

 また、会場ではREJECTのあぐのむにも話を聞くことができた。旧プロリーグでは横浜F・マリノスのリーダーとして長年、チームを牽引。プロリーグとしての最後のシーズンでも兼業選手としてチームを優勝に導き、シャドバPSでは満を持して再び専業選手としてREJECTに加入した。開幕戦では出場こそなかったものの、戦略部分でチームの勝利に大きく貢献している。Spiciesと同じくRAGEで安定した成績を残してきた選手だが、今回はDay 2進出ならず。試合後に「今回はかなり自信があったんですが……」と悔しさを滲ませつつ、今大会とプレミアシリーズについて語ってくれた。

 まず、Spiciesと同じく、あぐのむも会場では「めちゃくちゃ声をかけられますね」とのこと。「プレミアシリーズ前節(MURASH GAMING戦)の内容が良すぎたので……。アーカイブで何度も見ています。僕は出ていないのに(笑)。毎回、涙が出そうになりますから。それもあって、今回は『プレミアシリーズ最高でした』という声をすごくいただいています」と明かし、声援について「すごく力になることは間違いない」と感謝を口にしていた。

 一方、REJECTも22日にプレミアシリーズ第2節を控える難しいスケジュールとなっていたが、「調整はプレミアシリーズに比重を置いていましたが、練度の一番高いデッキともう一つ、という形で意外とすんなり持ち込みデッキは決まりました」という。その一因となっているのが、プレミアシリーズを戦う中で築かれたREJECTの調整環境だ。

「チーム内の調整は、今のところすごくうまくいっています。チームごとにいろいろなやり方があると思いますが、僕たちは特に形式を決めずに、全員が前のめりに練習に取り組んでいますし、発言も積極的です。それでいて一体感もありますからね。メンバーのうち4人はもともとよく知る仲(あぐのむ、たばた、ぱらちゃん、拓海は元プロリーグ選手)ではありますが、新規加入したつきあかめんも、すでにすごく馴染んでいます。積極的に発言したり、意見を出したりもしていて、チームとしてすごく良い状態だと思っています」

 オーディションを経てREJECT加入を果たしたつきあかめんは、デッキビルダーとしての力に自信を持つ選手。あぐのむは「4人だけだと、出てくる(意見の)幅がちょっと狭いとは思っていました」として、「プレミアシリーズは全リーダーを使うので、いろいろなデッキを研究しないといけなくて、それが結構難しい。そこにつきあかめんが、“謎のデッキ”を持ち込んでくるんです(笑)。流行している強いリーダーのデッキは練度を上げるだけでいいのですが、そうではないリーダーをつきあかめんが積極的に開発してくれて、ポジティブな意見交換につながっています」と、その影響力を絶賛した。

 今後はプレミアシリーズの試合が短いスパンで続いていく。第2節で初出場を果たしたあぐのむは「REJECTはみんな個性豊かで、積極的に発言もする。ぜひそうした“わちゃわちゃ”した空気感も楽しんでいただけたら」とチームの魅力をアピール。第1節ではチーム戦でのテンポの良い会話が際立っており、「僕たちは誰かが主導権を握るというより、全員で意見を出し合っていく形で、すごく良いなと思っています。ぜひ楽しんでください」と呼びかけている。

 確かな実力を持つトップ選手が苦戦するなど、『シャドバWB』競技シーンのレベルの底上げも感じた大阪大会を経て、22日にはプレミアシリーズの第2節が開催された。26-27シーズンは全14節で実施されており、第2節の次は8月1日に第3節がオンライン開催(YouTubeにてライブ配信)される。無尽蔵の知識と確立された思考法を武器に、『シャドバWB』の“化物プレイヤー”たちがぶつかり合う舞台にも注目だ。

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