盟友・朝倉海との約束で“漢”封印、1763日ぶり勝利の43歳・昇侍 「負けたら引退」退路断った舞台裏
「abc presents RIZIN LANDMARK 15 in HIROSHIMA」(2026年7月18日・広島グリーンアリーナ/ABEMA PPVで全試合生中継)第5試合 RIZIN MMAルール:5分3R(64.0kg) 第5試合では昇侍(43=JAPAN TOP TEAM)が梅野源治(37=FIGHTER’S FLOW / PHOENIX)に3-0の判定勝ち。2021年9月19日の「RIZIN.30」での鈴木千裕戦以来、1763日ぶりの勝利を収めた。「負けたら引退」――不退転の覚悟で望んでいた“侍”が試合後の会見でセコンドについていた盟友のUFCファイター・朝倉海と交わしたやり取りについて明かした。

朝倉海から入場パフォーマンス禁止令
「abc presents RIZIN LANDMARK 15 in HIROSHIMA」(2026年7月18日・広島グリーンアリーナ/ABEMA PPVで全試合生中継)第5試合 RIZIN MMAルール:5分3R(64.0kg)
第5試合では昇侍(43=JAPAN TOP TEAM)が梅野源治(37=FIGHTER’S FLOW / PHOENIX)に3-0の判定勝ち。2021年9月19日の「RIZIN.30」での鈴木千裕戦以来、1763日ぶりの勝利を収めた。「負けたら引退」――不退転の覚悟で望んでいた“侍”が試合後の会見でセコンドについていた盟友のUFCファイター・朝倉海と交わしたやり取りについて明かした。
率直な思いが口をついた。試合後の記者会見。実に1763日ぶりとなる“勝者の弁”。「この5年、6年ぶりくらいになるんですかね。この勝てなかった期間っていうのは本当に自分でも辛い、本当に暗いトンネルの中をずっといたような気持ちでした」と回想。そして「本当に今回ダメだったら、もう引退を決めようと思って臨んだ試合だったので」と明かした。決意を持って臨んだ試合だった。
2006年のプロデビューから20年。「お呼びがかかれば、いつでも、どこへでも闘いに行く」という信念から“どこでも昇侍”の異名を取った男も43歳。戦いの舞台に立つのも、2024年11月の芦澤竜誠戦以来、1年9か月ぶりだった。
昇侍といえば、角田信朗『よっしゃあ漢唄』を打ち鳴らしての和傘、般若面、日本刀を手にしたド派手な入場が代名詞。だが、この日は封印した。海からのアドバイスだった。
「海君から、『今回の入場は禁止にしてください』と言われたんです。試合に集中して、とにかく勝つことが1番大事だと」と苦笑交じりに明かした。「ファンの皆様を盛り上げたい気持ちが先行しすぎて、試合に集中しきれない部分があった」と真摯に反省し、今回は勝利至上主義を貫いた。
ファイトスタイルも変えた。打ち合い上等、激闘派の昇侍。判定での勝利はRIZINでは初、自身のキャリアでも2017年8月以来、実に9年ぶりだった。
「MMAというルールの中で、しっかりと色んな技を出したり、一本を狙う姿勢を初めて自分自身見せた。作戦通りゲームプランを組んで戦えたことは、自分の中では大きな進化だった」と手応え口に。梅野の肘を食らい「2箇所ほど切れていて、ストップも起こりうる傷を負った」と満身創痍ではあったが、クレバーな戦術で見事にムエタイのレジェンドをを完封してみせた。
全ては勝つため。現役続行のためだ。「(負けたら引退は)チームメイトの海君にも話していましたし、そんなに色んな人に言っているわけではないですけど、自分の中で結構固めていた思いではありました」。決意を告げた時、海は何も言わず、受け入れたという。
「そこまでの覚悟がないと自分も必死に頑張れなかったと思うし、自分の中で本当に覚悟を持って今回試合に挑んだので。本当に苦しい展開で、特に3ラウンドは本当にちょっと苦しかったんですけど、そこをなんとか乗り切って、勝ちをもぎ取れた原動力になったのかなと思っています」。退路を断って臨んだ一戦で手にした白星。まだ、次があるということだ。
「また声がかかった時に、二つ返事で『はい、行きます』と言えるように、これからも変わらず練習に復帰して、来る時に向けてしっかりと練習して、さらなる進化をしていきたい」。43歳が“どこでも昇侍”復活を期した。
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