「今の方がよっぽど大変」 元SKE48須田亜香里、“正解のない”アイドル戦国時代に思うコト
タレントの須田亜香里が2022年11月にSKE48を卒業してから、間もなく4年が経過しようとしている。アイドル時代は“握手会の女王”と呼ばれ、AKB48選抜総選挙で2位にまで躍進。初めて選抜メンバー入りとなる16位にランクインした2013年の総選挙ではスピーチで「瞳の中のセンターにしてくれた」の名言を残した。そんな須田は過酷な“アイドル戦国時代”をどのように見ているのか。

名言「瞳の中のセンター」から13年
タレントの須田亜香里が2022年11月にSKE48を卒業してから、間もなく4年が経過しようとしている。アイドル時代は“握手会の女王”と呼ばれ、AKB48選抜総選挙で2位にまで躍進。初めて選抜メンバー入りとなる16位にランクインした2013年の総選挙ではスピーチで「瞳の中のセンターにしてくれた」の名言を残した。そんな須田は過酷な“アイドル戦国時代”をどのように見ているのか。(取材・文=小田智史)
2009年にSKE48の3期生オーディションに合格した須田。10年11月の4thシングル『1!2!3!4! ヨロシク!』から選抜メンバー入りを続け、20年1月の26thシングル『ソーユートコあるよね?』で初のセンターも経験した。
その須田がAKB48のシングル選抜メンバー入りを果たしたのは、大ヒットした2013年8月の32ndシングル『恋するフォーチュンクッキー』。過去AKB48のシングルに選抜されていないノーマークの状態から『AKB48 32ndシングル選抜総選挙』で16位にランクインし、のちに「神セブン」の1人となるなど、自身の存在を不動のものとするきっかけとなった。
その総選挙で、「SKE48に入って3年半、ステージの隅が私のポジションです。それでも私を見つけてくださる方がいて、私を『瞳の中のセンター』にしてくれたから、こうやって前に進むことができました」と、スピーチしたことは今なお多くのファンの心に刻まれている。
須田は「もう13年前ですか? もちろん覚えていますよ」と笑い、「それだけを励みにやっていました」と当時を振り返った。
「SKE48の旧劇場はすごく小さかったので、一番後ろの列の端っこで体が半分(ステージ袖の)幕の中に隠れながら劇場公演をやっていました。そんな日々が3年半続く中でも、私の方を見てくださる方がいて、『私が“真ん中”に見えている人もいるんだ』と思うといつも励みでした」
「瞳の中のセンター」のフレーズは、日々から思っていたことが具現化されたものだという。
「悔しい日々の中で当時、『もし総選挙で16位以内に入ったら何をしゃべろう』とお風呂に入っている時に考えていました。私、頭を洗っている時に考えごとをするタイプで、その時が一番アイデアが降りてくるみたいです(笑)。『みんなが私のことをセンターにして見てくれているもんなー』と思った時に、『瞳の中のセンターだ!』と思いついたはずです。これを言おうって」

ネット社会では「根付くのが大変」
2013年の総選挙で16位になった翌日の出来事も、強く印象に残っていると明かす。
「翌日の『笑っていいとも!』で総選挙の話題になった時に、千原ジュニアさんが『こんなかっこいいことを言ってる子がおったんや』と私のことを言ってくださったんです。『ジュニアさんに私のことを見てもらったんだ』とすごくうれしくて。ジュニアさんと名古屋でもう4年も一緒に番組(『千原ジュニアの愛知あたりまえワールド☆~あなたの街に新仰天!~』)をやらせていただいていて、今までの自分の道のりがこうやって繋がっているのが感慨深いです。ジュニアさんはたぶん、自分がそう言った子だと今結びついていないと思いますけど(笑)、本当に感謝しています」
日本を代表するポップカルチャーイベント@JAMシリーズ最大のフェス「@JAM EXPO」で4年連続の親善大使を務めるなど、卒業後もアイドル界に携わっている須田。無数のアイドルがひしめく“アイドル戦国時代”はどのように見えているのか。
「今は大変そうですね。私たちがアイドルをやっていたころは売れそうなモデルや理想があったので、戦略さえきちんと立てれば売れることも計算できる時代でした。今は在り方、見せ方、どこを切り取るかはそのグループだったり本人の自由じゃないですか。世界観を完全に作ってもいいし、逆に大っぴらげにしてもいい。制限がないことが正義に見えたする時もありますよね。どちらも個性になるから、正解がない。しかも楽曲がどうバズるかでも人気・知名度が変わっていく。人気になれる要素がありすぎる気がします(苦笑)」
ファンの口コミによって“握手会の女王”と呼ばれるようになり、その存在や武器が広く周知されていった須田。現在はネット社会で、時代の変化ゆえの難しさを感じるという。
「SNSも母数が多すぎて、人の目に引っかかること自体も難しいだろうなと思います。“バズり待ち”みたいな感じですよね。私はギリギリSNSが普及する前で、握手会も口コミで人が来てくださる時代でした。口コミって安定感があるというか、やっぱり強いですよね。だけどネットの広がり方は、広がりも早いけど消えるのも早かったりして、根付くのが大変な気がします。そこから定着させる技術・才能・努力が必要になるので、私たちの時よりも今の時代の方がよっぽど大変です。今のアイドルの皆さんは本当に頑張っていらっしゃると思います」
13年間アイドルとして生きた須田が、移り変わりの激しい過酷な世界を冷静に分析しつつ、アイドルたちにエールを送っていた。
□須田亜香里(すだ・あかり)1991年10月31日、愛知県生まれ。2009年11月にSKE48に加入。16年、17年のAKB48グループ選抜総選挙では2年連続「神セブン」に選ばれ、18年には自己最高となる2位を獲得。グループ在籍中は“握手会の女王”とも呼ばれた。22年11月にSKE48を卒業し、現在はテレビやラジオなど多方面で活動している。
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