那須川天心1000万円の真意…制作統括者が初めて明かす

(C)AbemaTV
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那須川選手がボクシングにチャレンジすることは人の心を大きく動かす

――ただ、今回の挑戦について、各業界から異論の声も上がっています。

「那須川選手は、キックボクシングの世界では世界王者です。その中で『1000万円企画』をやったところで、誰も勝てず、企画として成立しないのではという思いがありました。キックボクシングの選手が、ボクシングにチャレンジするというのはあまり聞いたことがありません。前代未聞の果敢な挑戦は、圧倒的な注目を浴び、ネット上でバズを生みます。そして人の心を大きく動かします。今、格闘技離れをしている若者に対し、格闘技やキックボクシングとの“接点”を作ることができるのではという思いもあります」

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――5月1日に行われた挑戦者を決める『異種格闘技トーナメント』では、総合格闘家のONE世界ライト級王者・青木真也選手が直前で出場を取り消すということもありました。

「この件に関しては我々も説明不足で、ユーザーに丁寧に説明すればよかったなと反省しています。青木選手がチャレンジを表明してくれた後に今大会の日程が決まり、そのほかの試合との兼ね合いもあり出場できないということになりました。青木選手は『出たい』とずっと言ってくださったのですが、今回欠場となり私たちとしても大変残念です」 

――青木選手が“代役”で連れてきた放送作家の大井洋一選手がトーナメントで勝ち上がりましたが、けがで欠場してしまいました。

「負傷で出られないのはしょうがないと思っています。格闘技の番組企画なので、何が起こるかわからないのも難しさだなと感じています」

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今の若者がボクシングや格闘技に興味を持つきっかけになればいい

――ヤフーのニュース配信などを見ていると、厳しい論評の記事が並んでいます。「これは茶番だ」とか、「ボクシング業界をなめている」という意見もあります。どう捉えていますか。

「正直、今回の賛否両論については貴重な意見として真摯に受け止めようと思っています。ただし、我々には強い思いがあります。2000年前後の時には、K-1やPRIDEなどに日本の若者が熱狂していました。ひとつのエンターテインメントとして、強いコンテンツとして、成立していたと思っています。“ポテンシャル(潜在能力)”は間違いなくあります。しかし、今は、若者がボクシングや格闘技業界から離れてしまっている。そこで、AbemaTVが盛り上げたいなという思いがありました」

――ボクシング界からは「完全にバラエティーじゃないか」という意見もあります。これも先ほどの説明通りに、企画として盛り上げていきたいということでしょうか。

「そうですね。今の若者は話題性とか、そこに何か企画が乗っかってみる理由づくりをしないと興味を示してくれない、と私は捉えています。ボクシングではありますが、『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円』という企画を乗っけることで、若い人たちが興味を持つきっかけになればいい。それが、今の時代に合ったスポーツの見せ方なのかなと思います」

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(ENCOUNT編集部)

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