「私とファンのみなさんの誇り」 HKT48豊永阿紀がコント劇主演にかける熱い思い

取材中の風景。HKT48豊永阿紀のかわいらしさは変わらない【写真:(C)Mercury】
取材中の風景。HKT48豊永阿紀のかわいらしさは変わらない【写真:(C)Mercury】

小学5年生の時にミュージカルに出演して目覚めた“演じる"ことへの思い

――今回、10月27日から始まる第4回コント劇「恋のストラテジー!!」では主演を務めます。HKT48公式カードゲーム「HKT48栄光のラビリンス」の「コント出演メンバー決定戦2020」で1位をつかんで勝ち取った役になります。

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「私は1位にしていただいた立場。『阿紀ちゃんがずっと望んでいたコント劇1位にしてあげたい』と言ってくださっていたファンのみなさんの思いが実ったのが、何よりうれしいです。これまでファンの方には『ごめんね』と言わせてしまっていたので、純粋に『おめでとう』『ありがとう』と言葉が交わせる結果につながりました。ファンの皆さんと一緒につかんだ機会で、頑張ったことを後悔させないお芝居がしたいと思います」

――豊永さんはこれまでのコント劇にすべて参加している唯一のメンバーです。やはり特別な思いはありますか?

「コント劇は、私がHKT48に加入してから始まった企画です。アイドルの世界に飛び込んだなかで、どこかでお芝居をしたいという思いもずっとありました。HKT48に加入して間もないなかでこの企画(の第1回)があって、とにかくコント劇をやりたいという思いを伝えた結果、ファンの皆さんがつかんでくれた最初のお芝居の仕事(リクエストランキング4位に入り、『大人のカフェ×HKT48特別公演~君の答えを探して~』に出演)でした。この経験は、自分の中での基盤が作られた場所だと思っていて、周りの方が同じ舞台を一緒に作る仲間として接してくださってくれたことも自信にもなりました。台本が面白くて、これを無駄にしちゃいけないというプレッシャーも正直あります(笑)。でも、唯一全作品に出演させていただいているのは私とファンの皆さんの誇りですし、前回よりもさらに良いものを、という思いは強いです」

――お芝居の道に進んでみたかった思いもある、と。

「小学5年生の時に、こどもミュージカルというものに出演して『銀河鉄道の夜』をやりました。その時にぼんやりとお芝居が好きだなと感じて、HKT48に加入する前にオーディション番組で初めてお芝居で褒めていただいて、思いが強くなったんです。漠然と高校を卒業したら東京に出て、お芝居を勉強したいと思っていましたが、高校2年生の時に思い立ってHKT48のオーディションを受けました。アイドルの道に進んだからこそ、正直もう一つの人生を考えちゃうことはあります(苦笑)。同世代の役者さんがドラマとか映画で活躍されているのを見るにつれて、今の私だったらどうなっていたんだろうと。でも、HKT48のメンバーになったからこそ、コント劇も博多座(2019年11月に開催された博多座開場20周年記念AKB48グループ特別公演)も経験できたこと。自分の選んだ道に悔いはありません」

――お芝居は豊永さんにとってどんなものでしょう?

「お芝居をしてる自分は好きです(笑)。たぶん“自分じゃない誰かになれる感覚”が好きなんでしょうね。それは歌詞の意味を考えながら歌う時も同じで、演じて表現することが、私なりの自己表現の仕方の一つなんだと思います」

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