中村獅童の次男・夏幹、『子連れ狼』大五郎の髪型は「死んでも嫌」 会見で“拒否”に会場爆笑
歌舞伎俳優の中村獅童と、次男の中村夏幹が19日、都内で行われた令和8年6月歌舞伎座「六月大歌舞伎」の昼の部『子連れ狼』の取材会に出席した。

親子で取材会に登壇
歌舞伎俳優の中村獅童と、次男の中村夏幹が19日、都内で行われた令和8年6月歌舞伎座「六月大歌舞伎」の昼の部『子連れ狼』の取材会に出席した。
『子連れ狼』は、柳生一族の画策によって妻を殺され公儀介錯人の地位を追われた主人公・拝一刀(おがみ・いっとう)が、息子の大五郎を連れて復讐(ふくしゅう)の旅をする時代劇漫画(原作・小池一夫氏)の傑作。映画、テレビドラマと数多くの映像作品が制定され、なかでも獅童の叔父・萬屋錦之助が主演し昭和48年(1973年)から昭和51年(1976年)にかけて放映されたテレビドラマシリーズは社会現象を巻き起こす大ヒットとなった。
今回の『六月大歌舞伎』では叔父・錦之助の当たり役・一刀を獅童、大五郎を夏幹と親子で演じる。同作では映画監督の井上昌典氏と共に、獅童が初めて歌舞伎座で演出を手掛ける。
子どものころから叔父の作品を見ていた獅童。役者として『子連れ狼』を演じたいと思ったきっかけは2006年ごろだったという。
「クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』の撮影でアメリカに行っている時、ちょうどロサンゼルスで『日本ブーム』がありました。現地の映画スタッフと話す中で『ローン・ウルフ・アンド・カブ(Lone Wolf and Cub)』というコミックが人気だと知りました。時代劇の殺し屋の父親と子どもの話で、『何のこと言ってるんだろう?』と思ったら、それが『子連れ狼』だった。その後、仕事で行ったドイツのホテルでたまたまテレビをつけたら、叔父の『子連れ狼』をドイツ語でやっていたんですね。『アメリカでも人気があって、ドイツでもテレビでやっているんだ』と。1人のシングルファーザーが、子どもを連れて復讐の旅に出る……これは海外の人たちの心にも響く何かがあるんだなと思って」
『子連れ狼』が海外に向けたエンタメ時代劇になると確信した獅童は、日本に戻ると原作者・小池氏の弟に会い舞台化を相談したという。しかし版権問題でなかなか進展が見られないまま月日が経過した。
そんな中、2025年に急きょ歌舞伎化の話が再燃。獅童は「正式に決定したのが先月の松竹座の『さよなら公演』の初日でした。歌舞伎に詳しい方はお分かりになると思いますが、先月の初日ということは、2か月前には歌舞伎座のロビーに演目の看板が出ていないといけない。でも今回は『子連れ狼』の欄のところだけちょっと“思わせぶりな題名”を書いていて(笑)、ファンの人たちも『これは一体どういう芝居なんだろう?』とうわさが立っていました。正式に決まった時に『子連れ狼』に変わったわけですが、最終的な契約のことでなかなか題名を出せず、歌舞伎座の看板に出すのがちょっと遅れちゃったんです」と事情を明かした。

名曲「♪しとしとぴっちゃん」は流れないけど「大丈夫かな?」
そんな急ピッチで決まった歌舞伎版『子連れ狼』。6月上演だが、ポスター撮りは1週間前に行ったばかり。「今、京都で別の時代劇撮影もしていて、もうね、頭がパンパンで。共演の中村勘九郎くんと七之助くんは今大阪松竹座にいて、尾上松也くんも大阪で三谷幸喜さんのお芝居に出ていたので、大阪公演が終わったタイミングで来てくれて、昨日初めて本読みをやりました」と慌ただしく準備しているという。「いつ食事したらいいのか(笑)。松竹の方、急ピッチで決めていただくのは結構なんですけど、スケジュールがパンパンです(笑)」と笑いを誘った。
『子連れ狼』といえば、橋幸夫と若草児童合唱団が歌うテーマソング『子連れ狼』の「♪しとしとぴっちゃん・しとぴっちゃん・しとぴっちゃん」が有名。しかし獅童は、「みんな『子連れ狼』をやると言うと、『あ、しとしとぴっちゃんね』って誰もが一番に言うんだけど、残念ながら今回『しとしとぴっちゃん』、流れないんですよ。大丈夫かな?(笑)」と告白。「『しとしとぴっちゃん』はシーズン3ぐらいで使われていて、第1シリーズ、第2シリーズとは違うんです。今回は第1シリーズで使われていたある曲が流れます。それを聴いた時に『懐かしいな』と思うか、『お、何だ、しとしとぴっちゃんじゃないんだ』と思うか。でもすごい名曲なので、あの曲を聴いたら多分、『ああ、この曲確かに流れていた』と感じると思います」と語った。
また、頭頂部の髪を少しだけ丸く残し、周囲を剃り落とした大五郎の芥子坊主(けしぼうず)の髪型も特徴的。大五郎を演じる夏幹は「髪型、気に入っていますか?」の質問に「気に入って……いません」と笑顔で回答し、会場からは爆笑が巻き起こった。
獅童は「この話が決まる前から、『これはパパの叔父さんで、歌舞伎から映像に行って大スターになった錦之助のおじさんだよ』と『子連れ狼』を見せていまして。なので『子連れ狼』は何となく知っていました。舞台が決まった時に『なっちゃん、大五郎やる?』と聞いたら、『うん。やるけど、あの髪型だけは死んでも嫌だからね』って(笑)」と、最初から髪型には抵抗があったことを明かした。「兄の陽喜(はるき)の影響で、髪型にはすごくこだわりがあって、最近は前髪も伸ばしているんです。だから『あの髪型にしたら幼稚園行けないでしょ』と、逆に説得させられちゃいました」とパパの顔を見せた。
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