あの、短篇アニメ映画『しらぬひ』で10歳少年役「揺れ動く感情を精一杯演じさせていただきました」
シンガー・ソングライター、タレントのあのが短篇アニメーション映画『しらぬひ』で、主人公の少年・湊の声を務めることが1日、発表された。声優・花澤香菜、三木眞一郎が共演する。

熊本の海辺を舞台に描く愛と憎しみの物語
シンガー・ソングライター、タレントのあのが短篇アニメーション映画『しらぬひ』で、主人公の少年・湊の声を務めることが1日、発表された。声優・花澤香菜、三木眞一郎が共演する。
本作は、『君の名は。』『すずめの戸締まり』を手がけたコミックス・ウェーブ・フィルムが見出した新鋭・片野坂亮監督による作品。商業アニメーション映画初挑戦となる片野坂監督が、1996年の熊本の海辺の町を舞台に、愛と憎しみの狭間で揺れ動く少年の姿を描く。
物語は、酒に溺れる父と暮らす10才の少年・湊が、“ひとつだけ願いを叶える光”〈しらぬひ〉に祈りを捧げることで動き出す。海辺の祠に宿る少女の神様・べんちゃんとの時間を心の支えに生きてきた湊だが、一時保護が決まり別れが迫る中、父への憎しみが募り、その祈りはやがて“呪い”へと変わっていく。
主人公・湊の声を務めるあのは、2020年より“ano”名義で音楽活動を開始し、アーティストとしてだけでなくタレント、俳優、声優としても活動の幅を広げてきた。映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』で主演声優と主題歌を担当するなど実績を持ち、本作では少年役に初挑戦する。
湊の唯一の心の拠り所である少女の神様・べんちゃん役は花澤香が担当。『鬼滅の刃』甘露寺蜜璃役や『PSYCHO-PASS』常守朱役などで知られる花澤が、儚さと包容力を併せ持つ存在を演じる。また、湊の父・マサル役を『ポケットモンスター』コジロウ役や『BLEACH』浦原喜助役などで知られる三木が務める。
さらに本作では、青葉市子による主題歌『しらぬひ』が作品世界を彩り、梅林太郎による音楽とともに、幻想的でありながら痛切な物語を際立たせる。
出演者のコメントは下記の通り。
○あの
「主人公、湊役を演じさせていただきました。少年の声を吹き込むのは初めてて挑戦的でしたが、子どもでありながら子どもらしくいることのできない環境に身を置く10才の揺れ動く感情を精一杯演じさせていただきました。ぜひ劇場でご覧ください」
○花澤香菜
「不器用に懸命に生きている湊の姿を、ただひとり見守っているべんちゃん。美しい映像とは対照的に、湊の孤独や恨みに胸が痛みます。観ている皆さまにも、べんちゃんと一緒に彼の隣にいてあげてほしいです。場面によって、神々しかったり親しみやすいお姉さんだったり印象が変わるべんちゃんですが、彼女が何者なのかにも注目してみてください!」
○三木眞一郎
「『生き方』ではなく、『生きる』というコトに、向き合わされる作品だと思います。収録現場も緊張感に溢れておりました。多くの方に届くと嬉しいです」
○片野坂亮
「はじめまして、監督の片野坂亮です。本作の登場人物たちは、心のどこかで愛を求めながらすれ違い続け、やがて自分でも止められない衝動へとたどり着いていきます。
願いは祈りであると同時に、誰かを縛り続ける呪いでもある。痛みを抱えながら、それでも生きようとする彼らの声にならないものを描きたい。キャストの皆さまにはその思いをお伝えし、収録に臨みました。
湊役のあのさんは、湊の胸の奥にある怒りや憎しみ、そしてそこに秘められた優しさを、まっすぐに表現してくださいました。収録を重ねる中で、その声は痛みに立ち向かう湊そのものになっていき、感情を瞬時に声へ乗せていく表現力に何度も驚かされました。
べんちゃん役の花澤香菜さんには、本編では語りきれない背景や、湊に向けている感情についてお伝えしました。友達のような無邪気さ、姉のような距離感、母のような包容力、そして神さまとしての静けさ。そのすべてを、ひとつの存在として丁寧に宿してくださいました。
マサル役の三木眞一郎さんには、セリフの端々から見え隠れする父性を通して、あらためて彼が湊の父であることに気づかせていただきました。決して単純な悪ではなく、弱さや歪みを抱えた一人の人間として、マサルという人物に確かな体温を与えてくださいました。
また、ここにお名前を挙げきれない多くのキャストの皆さま、スタッフの皆さまの支えがあって、『しらぬひ』は形になりました。この映画が、誰にも言えない気持ちを抱えたまま夜を越えている誰かの心に、少しでも届くことを願っています」
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