「あれはハプニングでした(笑)」 プロデューサーが明かす『田鎖ブラザーズ』キャスティング秘話
俳優・岡田将生が主演のTBS系連続ドラマ『田鎖ブラザーズ』(金曜午後10時)が17日、初回15分拡大でスタートする。このほど同作の新井順子プロデューサーが、第1話試写後に取材対応。岡田、染谷将太、Travis Japan・宮近海斗らのキャスティングについて語った。

兄弟役の絶妙な距離感
俳優・岡田将生が主演のTBS系連続ドラマ『田鎖ブラザーズ』(金曜午後10時)が17日、初回15分拡大でスタートする。このほど同作の新井順子プロデューサーが、第1話試写後に取材対応。岡田、染谷将太、Travis Japan・宮近海斗らのキャスティングについて語った。(取材・文=鍬田美穂)
『田鎖ブラザーズ』は、完全オリジナル作のクライムサスペンス。2010年4月27日に殺人罪などの公訴時効が廃止されたにもかかわらず、「わずか2日」の差で両親殺害事件の時効を迎えた田鎖真(岡田)と弟の稔(染谷)が警察官になり、犯人を追い続けるストーリーだ。新井氏はこれまで、クライムサスペンスである『アンナチュラル』『MIU404』『最愛』などのヒット作を世に送り出している。TBS系ドラマ初主演の岡田は、新井氏が手掛けた映画『ラストマイル』にも出演。同氏は「『また一緒にお仕事したいな』と思っていました」と話した。
「端正な顔立ちなので、きちんとした人の役が多いのですが、それを変えるような役をやっていただければと考えていた中で、この企画が決まりました。イメージ的には弟・稔のキャラクターなのですが、あえて兄の真役。乱暴な兄をどう演じてくれるのかが、楽しみでもありました。内包的なキャラの弟・稔には、以前から『お仕事をしたい』と思っていたこともあり、染谷さんにお願いしました」
企画について話し合う中で岡田も弟役に染谷を推して、2人は6度目の共演に。その過程には「ハプニング」もあったという。
「2人はすごく仲が良く、まだ事務所を通して染谷さんに話が行く前に直接、岡田さんがオファーしていて……。あれはハプニングでした(笑)」
そんな2人が演じる兄弟役だからこそ、絶妙な距離感やケミストリーが生まれている。
「当然ですけど、本当に上手いです。話を追うごとに、すごさを増しています。終盤にステージが変わるというか、物語が加速していくのですが、感情の機微を表現する力がすごい。『これは見応えがあるな』と感じています」
重さの中で“陽”を担うキャスト
岡田が従来のイメージとは違う“乱暴な兄”を演じるが、もう1人、パブリックイメージとはかい離した役を演じるキャストがいる。田鎖ブラザーズが行方を追い続けている謎のノンフィクション作家・津田雄二役のお笑いコンビ・ずんの飯尾和樹だ。第1話では、何かを思いつめている人特有の不穏な空気をまとっている。
「多くの人になじみがあり、いつもと違う雰囲気になる人。あとは作品全体が重い面もあるので、“陽”の印象がある飯尾さんにお願いしました」
文字通り、ストーリーのスパイスになりそうだ。
新井氏は、より大きな“陽”を担うキャストとして、主人公の真が勤務する青委警察署刑事課強行犯係の同僚・石坂直樹役を演じる宮近の名前を挙げた。
石坂のキャラクター紹介には、「緊迫した空気が漂う捜査の最前線にあっても場を和ませるお茶目な一面を併せ持ち、殺伐としがちなチームを明るく照らすムードメーカー」とあり、第1話でも若手刑事ならではの、はつらつとした雰囲気を醸し出している。
そんな宮近を起用するまでには、新井氏が運命的なものを感じたエピソードがあった。
「『イグナイト』(25年)を見ていて、『上手いな。誰だろう』と思って調べたら、Travis Japanの方でした。グループでの印象と全然違っていて、驚かされました」
確かな演技力と信頼関係で、物語の軸を作っている岡田と染谷の田鎖ブラザーズ。スパイスを効かせる飯尾や、緩急を担う宮近といったキャストもそろい、今クール最注目のクライムサスペンスがいよいよ幕を開ける。
あなたの“気になる”を教えてください