デビュー戦の相手が絶対王者…スターダム玖麗さやかが誓う「上谷沙弥超え」とプロレスへの恩返し
4.26横浜アリーナ大会で団体最高峰王座ワールド・オブ・スターダムへの2度目の挑戦が決まった玖麗さやか。王者・上谷沙弥は、玖麗にとってデビュー戦の相手でもある特別な選手。その選手との戦いへ向け、今どのようなことを考えているのか。玖麗へのインタビュー後編では、なぜ上谷を超えたいのか、そしてその先に見ている景色のお話を。

プロレスと出会って人生が変わった…プロレスを広げる・届ける役割になりたい
4.26横浜アリーナ大会で団体最高峰王座ワールド・オブ・スターダムへの2度目の挑戦が決まった玖麗さやか。王者・上谷沙弥は、玖麗にとってデビュー戦の相手でもある特別な選手。その選手との戦いへ向け、今どのようなことを考えているのか。玖麗へのインタビュー後編では、なぜ上谷を超えたいのか、そしてその先に見ている景色のお話を。(取材日/4月1日、取材・文=橋場了吾)
上谷沙弥の2025年の活躍は周知のとおり。女子選手で初めて東京スポーツ新聞社制定のプロレス大賞MVPを受賞、地上波でもプロレスを届けてきた。その活躍を、玖麗はどのような気持ちで見ていたのか。
「今まで無理だと思われていたこと、成し遂げられなかったことの壁を壊してきた……それは単純にすごいと思いますし、自分もそうなりたい、そうありたいですね。有名になりたいというよりも、プロレスをもっとたくさんの人に見てもらいたいですよね。プロレスは、お客さんが見てくれなかったら成り立たないものじゃないですか。
もっともっと、プロレスを見たことがない方々……かつての自分のように、誰かに教えてもらうまで知らなかったプロレスを知ってこんなに世界が広がったので、やっぱりたくさんの方にプロレスを見てもらいたいという気持ちは、(上谷と)一緒なんです。なので、プロレスを見たことはないけど、上谷沙弥を知っている方々はいますし、その上谷沙弥がやっているプロレスを見てみようという方々もいると思います。上谷選手は団体のトップでその両方を兼ね備えているので、自分も、自分を通してプロレスを知ってもらえる存在になりたいですね」
玖麗は言葉を続ける。
「プロレスを知って興味を持ってみたら、これだけ人生も世界も変わることがあるので、自分は良かったなって思いますし、プロレスと出会えたことが幸せなんです。プロレスに興味を持つ方々を増やしたいですし、自分がプロレスを広げる・届ける役割になっていくべきだと思います。そのためにも上谷沙弥を超えたいんです」

上谷に勝って色彩が豊かで混ざり合うとさらに発色するようなチャンピオンになりたい
玖麗はプロレスに出会って、何が一番変わったのか。
「普通に日常を過ごしていたら、人のむき出しの感情に触れることはあまりないと思うんですよね。しかも、プロレスがなくなったからといって衣食住に困るわけではないものだと思いますし。それなのに、プロレスに人生をかけて命がけで戦っている選手を見たときに、そのレスラーの立場や気持ちになれるというか。選手の思いを自分も共有することで、楽しくもあり、面白くもあり、心が豊かになると思うんです。自分も誰かの中のその対象になれているとすれば、幸せなことですし。誰かの感情を揺さぶることは簡単ではないと思うんですけど、その世界にいられることがすごく幸せで、良い方向に人生が変わったと思います」
4.26横浜アリーナ大会。スターダムにとって年間最大のビッグマッチにおいて、玖麗は上谷の持つ最高峰の王座に挑戦する。玖麗は、今後の展望を美術系出身らしく色を使って表現した。
「夢は大きく持っているつもりですけど、まさかデビュー戦の相手とこのシチュエーションで戦うことは本当に想像していなくて。プレッシャーももちろん大きいですし、いろいろな声はありますけど、それらを全部追い風にできるように頑張りたいです。私はイラストを描くときも、黒は使わないですし、そもそも黒の絵の具を持たないようにしていました。黒はいい色ですし、強い色だから絵がしまるんです。
でも、黒に頼りすぎると画面全体がどんどん濁っていって、暗くなってめちゃくちゃになっちゃうんですよ。だからこそ、黒に頼りすぎない絵を描きたかったんです。今は“上谷一強・H.A.T.E.の時代”みたいに言われていますけど、黒の影響力が強くて周りを染めていくと思うんです。そのH.A.T.E.が濁らせている世界ではなくて、私が好きな色彩が豊かでほかの色と混ざり合うともっと鮮やかに発色するようなチャンピオンになりたいですし、真っ直ぐ進んでいく姿はカッコよくて報われる、夢がある世界を見せられるチャンピオンになりたいですね」
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