現在では放送できない? 『サザエさん』タマが波平に「汚い捨て猫」扱いされた回
国民的アニメとして大人から子どもまで幅広い層から人気を集めるフジテレビ系アニメ『サザエさん』は、主人公のサザエやカツオ、ワカメなどを中心とした磯野一家の楽しい日常を描いている。そして磯野家の一員である白猫の「タマ」は、かわいらしい姿から多くのファンに愛されている名物キャラクターといえる。そんな人気者のタマだが、いつから磯野家で暮らし始めたのかを知っている人は少ないのではないだろうか。

1972年4月9日に放送された「タマよ!泣くな」
国民的アニメとして大人から子どもまで幅広い層から人気を集めるフジテレビ系アニメ『サザエさん』は、主人公のサザエやカツオ、ワカメなどを中心とした磯野一家の楽しい日常を描いている。そして磯野家の一員である白猫の「タマ」は、かわいらしい姿から多くのファンに愛されている名物キャラクターといえる。そんな人気者のタマだが、いつから磯野家で暮らし始めたのかを知っている人は少ないのではないだろうか。
改めて調査してみると、1972年4月9日に放送された「タマよ!泣くな」では、タマと磯野家との出会いが描かれていることが分かった。同作では、学校帰りのワカメが雨に濡れてずぶぬれ状態だったタマを見つけ、磯野家に連れて帰る場面が描かれている。そしてこの時、ワカメの父である磯野波平のとった行動が、ファンのあいだで大きな話題となっている。
物置にタマを隠しエサをあげていたワカメに対し、波平は「汚い捨て猫なんか飼うんじゃない」と言い放つ。さらにワカメに対し、せっかく拾ってきたタマを元の場所へ戻してこいと非情な命令を下すのだった。
ワカメは泣きながら元の場所にタマを戻しに行くも、タマは家に帰るワカメを追いかけてきてしまい、結局捨てることができなかった。しかも、ワカメはタマを元の場所に戻す際に、せめて雨に濡れないようにと自身の傘を差し出してしまったため、雨に濡れてかぜをひいてしまう。
すると、かぜで寝込んでしまったワカメの代わりに波平がタマの世話をすることに。この出来事がきっかけとなり、タマは磯野家に受け入れられたのだった。
結果的に、タマが無事磯野家の一員になれてよかったものの、波平の「汚い捨て猫なんか飼うんじゃない」という発言は、現代の感覚とはズレたものかもしれない。ネット上では「元居た場所に戻せはひどい」「今なら放送できるか微妙な発言じゃないかな……」などの意見が見受けられる。
とはいえ、前述のとおりこの話が放送されたのは1972年のことだ。当時の日本では、子どもが動物を拾ってきた結果、親に「汚い」「誰が飼うんだ」「捨ててこい」と言われるのは当たり前、という感覚があった人も多いだろう。
事実SNS上では、子どもの頃に捨て犬や捨て猫を拾い、親に「捨ててこい」などと言われてつらい思いをしたという人の経験談が多く投稿されている。そのような考え方が一般的だった時代に、最終的にタマを受け入れた波平の決断は、優しいと感じられる。
磯野家の面々にかわいがられているタマが、実は捨て猫だったという意外性や、ワカメがタマを拾ってきたときの波平のリアクションに「昭和」を感じられるなど、現在見返してみても感慨深いものがあるエピソードだ。
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