【ばけばけ】髙石あかり、“朝ドラの洗礼”で成長「セリフ覚えのスピードは200倍に」

俳優・髙石あかりが主人公・雨清水トキを演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)の取材会に出席し、撮影を終えて感じたこと、同作品を通じて自身に起こった意外な変化などを明かした。

雨清水トキを演じる髙石あかり【写真:(C)NHK】
雨清水トキを演じる髙石あかり【写真:(C)NHK】

見どころ紹介「いつか訪れるであろう“その時間”をぜひリアルタイムで」

 俳優・髙石あかりが主人公・雨清水トキを演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)の取材会に出席し、撮影を終えて感じたこと、同作品を通じて自身に起こった意外な変化などを明かした。

「撮影を終えて一番に出てくる思いは“『ばけばけ』で良かった”ということ。『ばけばけ』だからこそ楽しかったと言えます。スタッフの皆さん、キャストの方々、題材、脚本……全部が私にとって完璧と言えるような作品で夢だった“朝ドラヒロイン”をやれたのは奇跡です。すべてが私にフィットしていて現場もすごく楽しかったんです。人と人の仕事ですから交わらないこともあると思っていたのですが、無いということもあるという気付きを経験しました。それは全員が全員のことを尊敬しあえているからだと思いました。そういう現場で1年間携わらせてもらえたのは本当に貴重な経験でした」

 この作品に臨んだ後の自身の変化も聞いた。

「セリフ覚えが相当早くなりました。確実に変わったと思います。毎日撮影ですから覚えにくいと言っている時間もないですし、しっかり一言一句を覚えるのが前日だったりと、これが“朝ドラの洗礼”かと思いました。『ばけばけ』のおかげでセリフ覚えのスピードは200倍になりました(笑)」

 変化は私生活にも。

「作品に入る前にもしていたのですが自炊が習慣化しました。絶対にこの1年は健康でいなければいけないお仕事でしたので、食事だけはちゃんとしようと思い、自炊をして、お弁当も作ってきたりしました。今も続けています」

 最終週の台本を読んで涙を流したようだが。

「いつかはくるであろうと思っていた瞬間がどう描かれるのかとずっと思っていました。台本を読んだ時、想像と違って『ばけばけ』らしくて、決して壮大なストーリーではない日常を描いた作品だからこそ残せる寂しさがそこにありました。小泉セツさんが書いた『思ひ出の記』という本に近い物語の終わりが見え、その空気感を感じ、トキとモデルのセツさんを感じながら読みました」

 夫・ヘブンを演じたトミー・バストウの印象も尋ねた。

「すごく自由で、でも、すごく周りの方を見ていて優しいです。その優しさがヘブンというキャラクターに表れ、トミーさんのチャーミングな部分がヘブンというキャラクターにあふれていると思います。トミーさんだからこそヘブンというキャラクターがあんなに魅力的でかわいらしくて、でも怒ると怖くて、説得力とかいろんな意味を持たせていたと思います。私は自分の凝り固まったものを和らげ、こうでなければというものを外していきたいタイプ。トミーさんはそれが全部外れているような方。だから私は憧れがあるし、セリフもセリフではなく生きているからこそ出るものと、トミーさんに感じます」

“朝ドラ”出演とトキを演じた経験が今後の俳優人生にどう生かせると感じるか。

「脚本家・ふじきみつ彦さんに髙石さんのままでトキをやってくださいと言われ、私って何だろうと思いながら現場に立ったら、そのまま勝手に自分であり、トキという人格が出てきて、そこから全く違和感なくやれました。過去の経験がよみがえってきたり、前に感じた感情が出てきて重なったり。そんなことは今までありませんでした。トキが近しい感覚を持っていたからこその初めての感覚でした。なので、よりリアルに近い何かが出ていた気がします。それを別の作品でやれるか分かりませんが、分からないからこそトキという存在が特別になるし、もしかしたら次は全然違うかもしれませんが、ここで得られた感情のわく瞬間や瞬発力はこれからの芝居に絶対につなげていきたいです」

 もう一歩踏み込み、今後のありたい姿も尋ねた。

「驚いてもらえたらうれいしいです。きっとトキのイメージが変わるような作品に出演すると思いますが、そうなった時にトキだと気づかなかったり、あ、トキだったんだと驚いたり、面白いなと思ってもらえたらうれしいです」

 錦織を演じた吉沢亮が役作りのため1か月で13キロ減量した。どんな思いで見ていたのか。錦織から学んだことも尋ねた。

「減量するとは聞いていましたが、お会いしたら、あまりにも以前の見た目と違っていて、役への熱量はもちろん、自分の体の形を変えるというのは相当なこと。すごく大変だったと思いますが、現場ではそれを感じさせず『全然大丈夫です』とおっしゃっていました。絶対に大丈夫じゃないはずなのに。その強さと役に対する熱量を直に感じられただけでも役者として得られるものは大きかったです」

 最後に見どころを紹介した。

「まずは、ここまで長い間見ていただき、ありがとうございます。こんなにも愛していただけて、すごくうれしいです。これからモデルである小泉八雲さんがつづられた怪談が出てきます。それが2人にとってどういう形になるのか。そしていつか訪れるであろう“その時間”をぜひリアルタイムで見届けていただけたらうれしいです」

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